2008年12月31日水曜日

大晦日に・・・

例年より量も種類も少ないおせち料理を用意している大晦日。掃除が苦手な私は夕方にちょこちょこっとする予定。

100年に一度の経済不況だなんだと今年を締めくくる「不景気」なことばが飛び交(か)っていますが、静かに年の瀬を迎えられるありがたさを感じている私です。

今年のお正月は体調を崩して病院にいた母にとって、久しぶりの我が家でのお正月。プロの助けを借りながら私の「手抜き介護」も一年半を超えまし た。当初の混乱からは想像できない淡々とした日々、そして時々起こるハプニング。あわてることが減ったからか、全てが流れていくように思います。

4月24日に急に思い立って始めた「けやき便り」。新聞やラジオからネタを拾ったり、小さなデジカメを手に、家の周りの風景をキョロキョロ眺めたりしてい ます。私の野次馬心をくすぐる題材はどこにでもあるものです。もちろん9月から家族になったChuckはネタの宝庫。日に日に知恵がついていくのがわかり ます。

こんな勝手気ままなブログも、「読んだよ」とメールをくださったり、「あれがラッコいもですよね」とクリスマスパーティーの時に反応してくださったりの皆さまがいらっしゃればこそ続けられるのだと思います。テーマが絞りきれない支離滅裂なブログだと自戒していますが、これこそ、私の本分なのだと再確認。

ブログを通じてつながっていてくださる皆さまに改めて感謝の気持ちをお伝えしたい今年の大晦日。新しい年もどうぞよろしくお願いいたします!

2008年12月30日火曜日

Chuckの兄弟













今年の7月20日に一緒に生まれたChuckの兄弟です。同じ両親から生まれたのに、こんなに色が違います。

彼の飼い主はトリマー研修中の女性。毎日犬の美容院に一緒に出勤して「きれいに」してもらっているとか・・・

立ち姿はChuckと同じで、すくっときれいです。

生まれてから丸2ヶ月、片時も離れなかった二匹のプードル。お互いのこと覚えているのでしょうか・・・

2008年12月29日月曜日

寒さとともに

昨日教えてもらったこと:
「寒くなると胃の中での食物の滞留時間が長くなる」

気温が下がると私たちのエネルギーレベルが下がるのは自然なこと。胃腸の働きも弱くなり、消化吸収に時間がかかるということですね。もちろん気力で身体を引っ張っていくことは可能ですが、この季節はそれなりの対応が必要なはず。

私自身、今年の11月、急な寒さに対応できず、妙に「胃袋がある」という感じを持っていました。つまり違和感があったのです。温めることに心がけましたが、久しぶりに感じたその違和感が妙に気になっていました。

でもそれが季節変化に伴って現れる身体の変化だと考えられるなら、必要以上に心配することもないはずです。決して身体の「異常」ではないのですから。

この季節、お鍋料理が食べたくなるのも、身体の要求にピッタリですね。身体を温め、少々動きがにぶくなった胃腸にやさしい食事を取る、とても合理的です。

以前の日本の食事は四季折々、その時期にふさわしい食べ物が食卓に並んでいたはずです。お正月のおせち料理も、昔は、三が日に女性が毎回の食事の準備をしなくてもいいように、という意味があったとも聞きますが、人参・レンコン・ごぼうなどの根菜を煮染めにするのも、身体を温める野菜が必要なのがわかっていてのことでしょう。

やっぱり人間も動物なんですね。季節にしっかり順応していけば、体調管理がうまくいく。冬眠はできない私たち、寒い冬は冬なりの食の知恵をしっかり活用したいものです。

2008年12月28日日曜日

お餅つき














友人宅でのお餅つき
30年以上続いている恒例行事
150人近い人たちが出たり入ったりとか
みんな気持ちを一つにしてお正月の準備
素晴らしい人の輪が広がっています

2008年12月27日土曜日

赤ちゃんの名前

2008年生まれ 人気の名前 (明治安田生命調査)

今年生まれの赤ちゃんについた人気のある名前、読めるでしょうか?

男の子
 1:大翔 2:悠斗 3:陽向 4:翔太 5:颯太 5:悠人 
 7:翔 7:悠太 9:蓮 10:陸 10:駿

女の子
 1:
陽菜 2:結衣 3:葵 4:さくら 5:優奈 6:美優 
 7:
心優 8:結菜 8:美桜 8:莉子


読み方は・・・(主な読み)

男の子
 1:ひろと・はると 2:ゆうと 3:ひなた 4:しょうた 5:そうた 5:ゆうと 
 7:しょう・かける 7:ゆうた 9:れん 10:りく 10:しゅん・かける

女の子 
 1:ひな・はるな 2:ゆい 3:あおい 4:さくら 5:ゆうな 6:みゆ・みう 
 7:みゆ・みゆう 8:ゆいな・ゆな 8:みお 8:りこ


正確に読めたでしょうか?無理ですよね・・・
こんな難しい漢字で自分の名前をかくのはなかなか大変ですね

わが子には「幼稚園の子どもでも読める名前」をつけた私
新しい感覚とはちょっと違ってるな・・・

女の子第4位、ひらがなの名前「さくらちゃん」にほっとする私です


PS: 一覧表を作ったのですが、表示されないことを発見。
   ブログ作成、わからないこと、まだまだ多し!

2008年12月26日金曜日

初雪














        京都の初雪
        屋根や葉っぱにうっすらと・・・

        雪が舞ったり太陽が顔を出したりの一日

        昨日、スタッドレスタイヤにはきかえています
        今晩、しっかり降っても大丈夫

        明日の朝、Chuckの雪初体験ができるといいな

2008年12月25日木曜日

Merry Christmas!














ChuckからみなさまにMerry Christmas!

ちょっと派手なクリスマスの首飾りを着けたChuck
23日のクリスマスパーティー、
ケージの中で「クン・・・」とも言わないで、とてもいい子でした

2008年12月24日水曜日

論理的言語

「日本語は論理的言語である」という新聞の記事を目にして、最初は、本当かな・・・という想いがありました。「科学論文は英語で書く方が書きやすい。主語 述語がはっきりしていて結論が明快に出る」と読んだことがあり、日本語はウェット、英語はドライ、というような感覚を持っていました。

「最先端の科学を日本語で勉強できる意義を忘れてはいけない。欧米を別にすれば、国語だけで物理、科学を完全に教育できる国は世界中でそう多くはない」・・・確かにそうです。

「アルファベットの用語を漢字化し、日本語化すると、用語を丸暗記するのでなく、翻訳することで理解がぐっと深まる。西洋の科学的思考を自分のものとして自由自在に扱えるようになり、創造的な発想が可能になる」・・・母語で理解することの優位性です。

「漢字の熟語の場合、意味まで一目瞭然(いちもくりょうぜん)。発想、創造を大いに助けることになる」・・・イメージで意味がわかることもあります。

「明治維新後、わずか数年で大学における科学教育が日本語に切り替わったのは、膨大な外国の用語を和製漢語に翻訳した結果。語彙(ごい)を補うだけで、学問的議論が可能になったのは、日本語が論理性の高い言語だからである」・・・そうなのかな・・・

この記事のタイトルは「ノーベル賞支えた“日本語”」というものです。自分で思いこんでいたことの逆が提示されると理解が難しいのですが、新しい考え方として吸収できればいいなと思います。

母国語としての日本語を改めて見直すおもしろい記事でした。

2008年12月23日火曜日

クリスマスパーティー














12月23日は我が家のクリスマスパーティーの日
今年もにぎやかに集合・・・総勢38名

ミニコンサートや楽しいおしゃべり
恒例のターキーとおでんに加えて差し入れのごちそうの数々

おなかも気持ちもほっこりしたにぎやかな午後でした

2008年12月22日月曜日

ルートH

息子がシカゴの高校に入学をしたのは1989年の秋。彼の入学準備に家族揃ってアメリカに行った8月、サンフランシスコの入国審査でのこと。

「アメリカ入国の目的は?」
「息子の高校進学のためです」
「ほう・・・教育は日本の方がレベルが高いんじゃないの?わざわざアメリカで高校に通わせるの?」
「彼は小学校時代もアメリカにいたので、アメリカでの勉強を選んだんです」
「そうなんだ。Good Luck!」

今まで数え切れないほど、アメリカの入国審査を受けていますが、この時の男性審査官ほど、気さくに「無駄話」をしてくれた人はありませんでした。


時は移って現在、日本の高校生が卒業後、直接海外の名門大学を目指すための塾ができているという記事がありました。学費は選択科目によって年間150万~300万円!コースの名前は「ルートH」つまり「ハーバード大学への道」という意味だとか。

ハーバード大学は、2008年の大学ランキングで「世界一」。東京大学は19位、京都大学は25位。日本の大学ではなく、ハーバードをはじめとして、海外の有名な大学を目指す優秀な(かつ資金力のある)生徒が出ることは、日本にとっても望ましい傾向なのかもしれません。

日本人のスポーツ選手の多くが海外で活躍する姿を見ている現在の高校生にとって、外国で学ぶことは、事情が許せば特別なことではなくなっているのでしょう。世界に通用する人材が多く生まれる社会がそこまできているのだとすれば嬉しいことです。

ですが、何が何でも海外へ子どもを送り出そうとする傾向には疑問を持ちます。まず親が、子どもがどのような教育を受け、どのように育って欲しいのか、それが子どもにとってふさわしいことなのかどうか、じっくり見極める必要があるように思います。単に外国語が話せるようになりたいとしての留学で、青春を棒に振ったり、行き先がなくなってしまった人たちも数多くいるのですから・・・

「ルートH」の記事の中にこんな一文がありました。

「進学先として、ごく自然に欧米の大学も選択肢として考えられる環境を日本の中で整えるのが理想だ。大学を選ぶ過程で自分の幸せを考えられるようになったらいい」

その通りですね。我が家においての「進学先選び」が良かったのかどうか、一度息子に、そして一年後に同じ高校に入学した娘に聞いてみたいと思います・・・

2008年12月21日日曜日

抱っこしてよ・・・

暖かい日差しの日、近くの郵便局におつかい
帰り道、みのむしChuckもちょっとリーシュをつけて歩いてみました

・・・ですが、すぐに「抱っこしてよ・・」です。

ちゃんと歩かなきゃ!
犬でしょ、Chuckは!!!

2008年12月20日土曜日

おもてなしの心

ノーベル物理学賞を受賞した京都産業大学教授(京都大学名誉教授)の益川敏英氏寄稿の文章が朝日新聞にありました。おもてなしの心に感謝

初めてパスポートを取って海外に出かけられた益川氏が、「日本にもあったおもてなしの心が強く生きていると感じた」と書かれた記事を読み、超過密なスケジュールの中で暖かい時間を過ごしてこられたのを感じました。

12月11日のブログに書いたアタッシェにもふれていらっしゃいます。言葉のサポートだけでなく、「オペラが演じられた晩餐会をはじめとして、色々な行事や我々への対応の仕方など、ちょっとしたことにも自分が招いたゲストたちを、もてなそうとする心に満ちていた」とあります。

「今回、私が英語が反せないことが、かなり有名になってしまった。だが、英語はできるに越したことはない。実際、受賞者として晩餐会などに招かれた際にも、周囲の方々とうまく会話ができないと、いすに座っていても、おしりが何かこそばゆいような感じがした」

益川氏が困ったような顔で、あの正式晩餐会の席に座っていらっしゃる様子を想像するとちょっと楽しくなります。

お住まいは我が家のとても近く。「奥さまもとても気さくで楽しい方ですよ」と母のヘルパーさんの一人が教えてくれました。生協の役員をご一緒して、仲良くなって旅行にも出かけたことがあるとか。受賞当初から、奥さまのことを何かにつけて口になさった益川氏。ご夫婦の関係が想像できるような気がします。

ノーベル賞受賞者という最高の名誉を受けられても、自分らしく、今まで通りに自然に振る舞っていらっしゃる益川氏にとても親近感を覚える私です。

2008年12月19日金曜日

初物(はつもの)

今シーズン初めてご近所の直売所から「すぐき」を購入。
「気温が高かったので、葉が大きくなりすぎました」とのこと。
ほぐして測ってみたら、長さ60センチ!
蕪を食べ終わっても、葉っぱは残ります。
これが白いご飯と一緒だとおいしい!
日本の味、京都の味です

2008年12月18日木曜日

子返り

食卓に座った母、いすに座ったのを確認して私が台所に行った間に、少し離れたところに置いてあった大根の煮物を手元に引き寄せ、手づかみで食べ始めたのです。

おなかはすいていたのでしょうが、まだ配膳が終わっていなかった食卓での母の行動は信じられないというより、信じたくないものでした。

年を取ると「子返り」すると言われます。確かに、できないことが増え、人の手を借りることも多くなります。それはわかっているつもりですが、実の母の「変化」を目(ま)の当たりにするのは、しんどいものです。「以前の母とは違うのだ」と頭では理解していても、それを認めたくない娘の私がいるのも事実です。

老いる姿を子どもに見せるのも親の仕事かもしれません。「よく見ておきなさい」と母が無言で見せているのかもしれません。

現実をしっかり見つめながら、母本来の生命そのものの輝きを同時に感じていたい、いつもそう願っています。

でも、やはり、難しいです。このレッスンは・・・

2008年12月17日水曜日

大当たり!

久しぶりに「出町商店街」で買い物をしました。
歳末大売り出しの抽選券が手に入りました。
一回だけ抽選器を回しました。

「大当たり!」で鐘をカンカン鳴らしてもらいました。
三等が当たりました。
大きめの景品を抱えてしまって、
後はゆっくり買い物ができませんでした・・・

出町商店街に行く前に、近くのみづほ銀行でジャンボ宝くじを買いました。
「宝くじを買った日に大当たりってラッキー!」
・・・と思ったのですが、今年の幸運を今日使ってしまったのかも。

12月31日、もう一度「大当たり!」にならないかな!!!!!

2008年12月16日火曜日

ある日突然


ある日突然、Chuckがソファの上にいました
私としては全く????状態
「どうやって上がったの?」と聞いても返事はなし

何回か床に降ろしてみましたが、
とても簡単に飛び上がります





なのに・・・
たった20センチが上がれません
石のタイルで滑るから?
ベランダに出るのがちょっとこわい?



       「おいで!」ってどんなに呼んでも
       「キューン」と啼いているChuck
       変なの・・・

2008年12月15日月曜日

痛いの・・・

時々母が顔をしかめて「痛いの・・・」と言うのです。

帯状疱疹は神経に痛みが残り、ひどい場合は神経痛として慢性化することもあるとか。母の場合は、治療が早かったのと、認知症ですから、痛みの感覚をずっと覚えていることもないようで、ひどく痛みを訴えることはありませんでした。

「痛いの・・・」「それぐらい我慢して!」
こうは言えません。

「痛いの・・・」「かわいそうね・・・」
これでいいのかしら。

「痛いの・・・」「もうすぐ治るから」
これもどうもね。

「痛いの・・・」と母が言う時に返す、いい言葉がなかなか見つかりません。痛みを訴える方が本人にとってもいいのだと聞きました。ですからこちらもちゃんと対応すべきなのだと思います。もし自分が痛みを訴えた時、他の人にどんな反応をしてほしいのか、それを考えています。

子ども達が小さい時には「痛いの痛いの飛んでいけ!」でいつもごまかしていた私なのですが・・・

2008年12月14日日曜日

お寺のことば

老いの身に 
うれしきものと
人問わば

和顔愛語と
我答えん


苦労は  力になる
悩みは  知恵になる
悲しみは やさしさになる


近くのお寺の門前に書かれることば
車で通りかかる時、「赤信号になれ!」と思います
信号が赤のうちに「お寺のことば」を一生懸命覚えてくるのです
覚えきれない時は、改めて歩いて言葉を読みに行きます

ハッとすることば
気づかせてくれることば
短いことばの中にいつも大きな意味を感じます

2008年12月13日土曜日

クリスマスプレゼント



                 クリスマスプレゼントもらったよ
                 Little Mayっていうペットショップで
                 「お好きなのを一つどうぞ」って言われて
                 おかあさんがきめたの

                 ちょっとはじめはこわかったけれど・・・
                 ピコピコ鳴っておもしろい
                 気に入ったから、夕べは遅くまで遊んでた
                 今朝もずっとくわえて走ってるの

                 「音が低いからまあ、いいや・・・」っておかあさん
                 「怪獣のたまご」を選んだのもおかあさん
                                        by Chuck

2008年12月12日金曜日

全面広告 #2

1981年から6年間暮らしたアメリカのシカゴ。「シカゴ」という言葉を聞くといつも私の耳はピンと立つのです。オバマ次期大統領の勝利演説の出だしが「Hello, Chicago!」というのにも感激しました。

そのシカゴに本社のある新聞社「トリビューン社」が経営破綻に追い込まれた、と10日の新聞が報じていました。広大な国土のアメリカでは新聞は地域色が強 く、1982年に、全国で販売される一般大衆紙USAトゥデーが創刊されるまでは、大都市を中心とした地方紙や「どこの誰の息子が婚約した」というような 記事が載るローカル紙ばかりでした。(ウォールストリートジャーナルやニューヨークタイムズは別格です)。トリビューン社が発行する「シカゴ・トリビュー ン」という新聞も私のシカゴ生活の懐かしい思い出の一つです。

このトリビューン社の経営破綻の原因が広告収入の減少だとのこと。新聞事業の売上高の7割を占める広告収入が今年の7~9月期決算で、前年同期比で19%減という数字が出ています。

インターネットの普及によるネット媒体への広告増加が新聞広告の減少につながり、アメリカの多くの新聞社が購入部数と広告収入の減少に苦慮しているようです。ネット社会で今後「紙媒体」がどのように存続できるのか、その模索が続くはずです。

今朝の紙面にある、通信販売会社の全面広告は「カニ」「明太子」「ステーキ肉」など、目がチカチカするほど赤い物産が並んでいます。こんなページに違和感 を覚えるのではなく、新聞経営がこれからも続いていくためには、全面広告を出してくれる広告主があるのは「いいこと」なのだ、と思うようにします。

今日の紙面は36ページ中11ページの全面広告。今まで数えた中では最高でした・・・

2008年12月11日木曜日

アタッシェ

今朝の朝日新聞のコラム「ひと」で紹介されているのは、ノーベル物理学賞を受賞した京都大学名誉教授の益川敏英さんのお世話役をしている、在日本スウェーデ ン大使館の参事官、カイ・レイニウスさん。堪能な日本語能力を買われて、今までも94年の大江健三郎さんや02年の田中耕一さんのお世話係も務めたとか。 このお役のことを「アタッシェ」というのだそうです。

この記事を見て懐かしい方のことを思い出しました。

車いすフェンシングチームが最初にヨーロッパ遠征をしたのが、98年7月、ドイツの世界選手権でした。全てが初めての経験で全く手探り状態の海外遠征。前泊したデュッセルドルフのホテルに一人の紳士が現れました。ラルフ・グレーザーさんでした。「日本チームのサポートをさせていただきます。どうぞよろしく」

グレーザーさんが日本チームを受け持つことになったのは、ご自身が第二次世界大戦後、経済復興支援のために韓国に赴任し、その折、たびたび日本に来ていたからという理由でした。「終戦後?」「経済復興?」など、私たちには馴染みのない言葉がグレーザーさんの口から飛び出しました。グレーザーさんは、その後ワシントンの世界銀行で長年仕事をなさった方で、とてもわかりやすい英語でお話しをなさいました。退職後故郷に戻り、大会のボランティアとして「志願」してくださったそうです。

こんな「重鎮」が私たちの世話をしてくださる・・・何だか不思議でしたが、当時70歳近くだったグレーザーさんのマメさはただただ感心するのみ。

障害者が宿泊できる施設が競技会場の街、オイスキルヘンにはなく、毎日の移動はバスで1時間かかるボンのホテルからという厳しい状況でしたが、グレーザーさんはいつも日本チームの出発時間にはやってきて、出発を確認してくださるのです。グレーザーさんのお宅はオイスキルヘンですから、片道1時間の距 離を会期中は少なくとも二往復してくださっていました。

グレーザーさんの心配りはこれだけではありませんでした。競技会場でのランチメニューにご飯を追加してもらったり、銀行でお金を替える時、手数料を無料に するように交渉したり、試合のない一日、ケルン観光をアレンジしてくださったり(京都市と姉妹都市のケルン市の市長に面会を申し込んで実現させてしまった り!)、大会後、フランクフルトまでの旅をするためのバスの値段交渉をしてくださったり・・・・

そして極めつけは、グレーザー夫人の「洗濯ボランティア」でした。練習や試合で汗まみれになる選手やコーチのシャツや下着を夕方持って帰ってくださり、朝 にはきれいにして返してくださるのです。コインランドリーはホテルから徒歩20分のところ・・・と言われていたのですから、チームマネージャーとしての私がどれほど助かったことか!

約一週間のフルアテンド、日本チームの毎日は何の心配もなく過ぎていきました。ボンの宿舎を出発する日、フェンシングの剣を一本プレゼントしました。私たちのささやかな感謝の品に、満面の笑みで答えてくださったご夫妻のお顔を今でも覚えています。

相手の立場になって細かい心配りをする。それが仕事であれ、ボランティアであれ、何であれ、どんな時にもそうありたいと思います。10年もたった出来事が、昨日のことのように懐かしく思い出されるのも、グレーザー夫妻がいらしたからこそ。日本語でスピーチをなさった益川さんも、レイニウスさんのサポート で、スエーデンでの日程を楽しく過ごしていらっしゃることと想像しています。

2008年12月10日水曜日

ショードッグ


トイレシーツがなくなってきたので、
トリマーさんのお店に買いに行きました
Chuckも「喜んで」同行

一ヶ月ぶりのChuckが大きく犬らしくなったとトリマーさん、大喜び
そして・・・Chuckの立ち姿の良さを手放しでほめてくれました

後ろ足の関節から下が短めで、腰よりも外に後ろ足が出る
このポーズがショードッグプードルとして大切な姿だそうです

トレーナーの言葉通りに、身動きせずにシャッキリ立つ
無駄な動きはしないで、優雅に歩く
ショードッグは厳しく訓練されて一人前になるのだとか・・・

我が家の「ショードッグ予備軍」は、
庭で葉っぱだらけになって走り回ります
「僕はこれがいいの!」
そう言っているようです

2008年12月9日火曜日

From Japan with Love

雑誌TIMEの12月1日号の表紙にあった言葉です。「国内は政治も経済も混乱している日本だが、海外では新しい友人を獲得している」というサブタイトルも含め、どんな内容なのか、少しの戸惑いを感じながら本文を読みました。

イギリスのBBCの世論調査によると、今年、日本はドイツに次いで「好感の持てる国」の第二位になったとのこと。国内に住む私たちが気がつかない、もしくは見逃しているところで、日本の「地位」が上がっているのです。

本文にはアフリカのウガンダで子ども達に美術や工芸を教えている若い日本人女性を紹介し、このような「ソフトパワー」が日本の持つ強みなのだと論じます。「ジャパンマネー」に象徴されたような海外進出ではなく、文化や技術を海外に紹介し、それぞれの国での生活レベル向上に貢献できる力があるというのです。

日本のアニメやポップアートが世界を席巻(せっけん)しているのは周知の事実です。単に日本からの文化輸出という意味ではなく、日本から発信される、人や自然との関わり方や考え方が、新鮮さをもって世界の多くの人に受け入れられているのです。一方ハイブリッドの自動車に象徴される高度な技術力が日本の評価をより高めているのです。

「2006年に世界中で、約300万人の人が日本語を学んでいる。これは1990年の三倍の数である。仕事に有利だから日本語を勉強した以前とは違い、最近は、日本の文化に興味を持って日本語を学ぶ人が増えている。」

「第二次大戦で灰になりながら、文化の復興を果たした日本の経験を学びたい」というイラク人芸術家の言葉が12月3日の京都新聞にありました。イラク戦争の混乱の中で、美術館から略奪された著名なイラクの絵画を自ら買い戻し、1992年から、芸術家仲間の発表の場としてのアートギャラリーを開催し続けるカシーム・サブティーさんのこの言葉。

そしてTIMEの記事にある、「何もない状態から今のようなすばらしい国を築いてきた日本は、インドネシアの人にとってのRole Model(お手本)なのです」という西スマトラ大学で日本語教えるアリマンサー氏の言葉。

アメリカは新しい大統領を得て、大きく進路変更をしようとしています。ひるがえって日本の現実は何とも寂しい・・・でも、だからこそ、日本人が持っている良さ、それを一人一人が再認識することから日本の将来展望が開け、世界の仲間にお役に立つことができる、そう思えるのです。

From Japan with Love 日本より愛を込めて・・・

2008年12月8日月曜日

12月の青空






車のちょっとしたトラブル
ガソリンスタンドに預けてから、宝ヶ池経由我が家まで歩きました

葉を落とした木々、青い空が透けてみえます
なごりの色もちらほらと・・・

落ち葉のじゅうたんはシャカシャカと乾いた音
校外学習の子ども達、晴れていてよかったこと

母もChuckも約一時間、いい子で留守番

2008年12月7日日曜日

半分のデイケア

12月2日に退院した母。ゆったりと回復しています。子育ての時もそうでしたが、病気のあと、いつから学校(幼稚園など)に出すか、ちょっと迷うものです。特に93歳、帯状疱疹のあとではなおさら悩みます。

昨日の土曜日、ゆっくりとした起床。洗面の時、タオルで顔を拭きません。私に「拭いて?」とのこと。こりゃダメだ・・・

朝ご飯を部屋に持って行くと、さっさと食べ出してペロリ。行けるかな・・・

食後、一旦ベッドに戻って横になってもらいました。小一時間たって部屋に行って「お出かけ行く?」と尋ねると、「しんどい」とのこと・・・

デイケアに断りの電話をかけました。ですが、何回かけてもお話し中です。他に連絡の方法はなし。30分近く電話を試みましたがダメ。再度母のところへ。ベッドに座って、ゆったりした母。「お出掛けする?」「うん」・・・

いつものデイケアの半分の時間を過ごしてきました。お昼はしっかり食べていたようです。帰宅後もあまり変化はなし。

無理はできませんが、これからもこんなやりとりをしながらデイケアへのお出掛けを決めることになりそうです。行けるかどうか、私が決めるのではなく、その時の流れで決まっていくはずです。昨日も外に出かけてみたかった母が無意識のうちに「行ける」ように流れを変えたような気がするのです。

普通の会話ができない母です。テレパシーが使えるようになっているかもしれません。気をつけなきゃ。私の心も読まれているやも・・・

2008年12月6日土曜日

全面広告

10/36、 9/36、 8/36、 7/36、 8/36、 8/34、 6/32、 7/36、 7/36、 10/38

この数字の羅列は何でしょうか?

11月27日からの10日間、朝日新聞(大阪本社版)の朝刊の紙面数が分母、分子は全面広告のページ数です。

以前から何となく全面広告が増えてきたのを感じていました。ある会社が新商品を大々的に宣伝するような全面広告だけでなく、通信販売のような紙面も随分目につくようになってきたのです。そこで、何ページあるのかを数えてみたのです。


12月2日の石川遼君を中心としたスポーツの紙面は「どこが記事?」というものでした。紙面構成も変わってきたものですね。

つい3,4年前の新聞の切り抜きの文字の小さいこと。もっと前のものは「本当にこんなに小さな文字を読んでいたのかしら?」と思うような活字です。

インターネットの速報性に対抗して、新聞らしさを模索しながらの紙面作りが続いているのでしょう。広告掲載希望がある限り、経営上大事な「お客様」は逃がせないのでしょうが、あまりに多すぎる全面広告にはちょっと・・・と思うのは私だけでしょうか。

2008年12月5日金曜日

プロの写真 #2

 小松真一氏撮影 京都府立植物園にて


12月に入っても京都の紅葉はあちこちで健在です
今日の大雨がちょっと気になりますが・・・

(プロの写真#1は2008年6月3日)

2008年12月4日木曜日

みのむしChuck

おでかけはこの布バッグの中に入って・・・
車のバックミラーにぶらさがってます
ブーラブーラみのむしChuckです
かくれんぼも時々・・・


2008年12月3日水曜日

Free Rice

台湾在住の友人が教えてくれたウェブページFree Rice、楽しいですよ、みなさんもぜひトライしてください。

最初のページに出て来る英単語の意味を以下の4つから選択します。発音がわからなければスピーカーをクリックします。

正解すると、お米20粒がスポンサーによって飢餓に苦しむ人たちに寄付される仕組みです。無料の英単語教材を提供し、同時に飢えをなくす活動に貢献するスポンサーからのお金は直接国連の世界食糧計画(WFP)に支払われ、お米の代金となります。

最初の単語を選択すると、次からは、レベルが選択できるページになります。現在12000語がレベル1から60までに分類されています。クリックする人の正解率の高い単語が「やさしい」レベルに組み込まれるのです。より多くの人がクリックすると、単語そのもののレベル評価が「普遍的なもの」になると書いてあります。そしてレベル50以上に進める人は「あまりいない」とか。レベル60に近づくと「大学教授」でもわからない単語となるようです。

3問正解を続けるとレベルが一つ上がり、1つ間違うとレベルが落ちるシステムで、これは「one-to-three ratio」と説明してあります。私自身、色んなレベルを行ったり来たりしていて、なかなかBest Levelが上がりません。(レベルは内緒・・・)

出題されている単語がわからない・・・選択する単語もわからない・・・というような状態で選択を続けていたとしても、発音はチェックできますし、間違った単語はしばらくすると再度出てきますから、何となく身近になってきます。もちろん、辞書で意味を調べれば最高ですね。

Free Riceには英単語だけでなく、他にも色んなカテゴリーの問題があります。Change Subjectsをクリックすると色々な項目が表れます。数学(これは簡単)、化学(化学記号を見るなんて何年ぶり?)、美術(有名絵画の作者は?)、地理(国の場所、首都の名前?)、英語の文法、フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・・・いずれも正解はお米20粒です。

「やり出したら止まりません・・・」と友人のメールにあった通り、これはやみつきになりますよ。お米を増やすのも楽しみですが、間違うと、ついつい「もう一回!」となります。

インターネット上で「タダで」学べるページは数多くありますが、楽しみながら世界の飢餓撲滅に貢献できるのですから、何ともすてきなシステムです。2007年10月にスタートしたこのFree Rice、今後もより多くの人がクリックしながら学び、そして寄付ができればいいですね。

PS: WFPは一人一日に400グラムのお米を配布すると計算します。1グラムは48粒とのこと。さて、何人分の何日分に貢献できるかな・・・そう考えるのもすてきですね。

2008年12月2日火曜日

帯状疱疹

1月21日金曜日の夕方、母が首の右後ろが痛いと言い出しました。「寝違いじゃない?」と簡単に受け流していた私です。

翌日22日の土曜日は、デイケア。いつもの通り(いつも以上に)おしゃべりをして過ごしていたとか。晩ご飯はお鍋を一緒に食べてからChuckが走り回るのを見ながら元気に話をしていました。

その次の日、23日日曜日、朝着替えの時に、右肩から胸にかけて発疹がでていました。「帯状疱疹だな」と思ったので、さっそく病院に連絡。日曜日でしたが、院長先生の当直で「すぐにいらしてください」とのこと。でもその前にしっかり朝ご飯は食べた母です。

「これは立派な帯状疱疹ですね」という診断で、さっそく点滴となり、入院です。かかりつけの病院ですぐに対応していただけるありがたさ。それも我が家から車で10分。

帯状疱疹(ヘルペス):ストレスや心労、老齢、抗ガン剤治療、日光などの刺激などにより、人の免疫力が低下すると、体内に存在するウィルスが神経細胞をを取り囲んでいるサテライト細胞の中で再度増殖する(再活性化する)ことによって生じる。

母の場合、11月半ばに急に寒くなって、免疫力が低下したのだと思います。もちろん93歳という年齢も原因の一つでしょう。猛烈な痛みがでる場合もあるよ うですが、ほとんど痛みは訴えませんでした。「痛くないの?」と聞いても、あまり反応のないままでした。「認知症の人はあまり痛がりませんね」と看護師さんも言っていました。痛みを忘れられるのは、神さまからの贈り物だと今回は実感しました。

そして本日無事退院。しばらくはペースを落としてゆっくりしてもらうことにします。でも母のことですから、適当に「お出かけ」をして色んな方からの刺激を受ける方が回復が早いかもしれません。まずはChuckに遊んでもらうことにします。

2008年12月1日月曜日

12月になりました















今年は12月1日からイルミネーション点灯です
リビングのベンジャミンもクリスマスツリーになりました
庭の南天もすっかりクリスマスカラーです

2008年11月30日日曜日

庭デビュー



生まれて初めて庭を歩いたChuck
最初はちょっとこわかったけど、もう平気、葉っぱをいっぱいつけて走っています




でもまだリーシュはきらい
お向かいのロビンに吠えられてこわかった!
今日はもういや!

2008年11月29日土曜日

水栽培


さつまいもの水栽培
葉っぱの緑を楽しんでします

根が一杯出ている右のおいもは9月頃からのもの
長く伸びすぎた枝を数本切ったら、また次の葉っぱが・・・


       左のおいもは3週間ほど前から
       なぜか根が出てこないのです
       葉っぱは元気なのに

       同じ場所で同じようにしている水栽培
       季節が違うからでしょうか
       それとも左のおいもは根を出すのがめんどうなのでしょうか・・・

2008年11月28日金曜日

綱引き

大きな綱が一本あればできるスポーツ、それが「綱引き」。運動会で盛り上がる競技ですね。この綱引きが昔はオリンピック競技であったこと、初めて知りました。綱引競技とオリンピック大会

この綱引きのオリンピック復活をめざして孤軍奮闘している日本人がいらっしゃるとか。富山県特産の干し柿農家の高橋喜良(きよし)さん(56)。アジア綱引き連盟のたった一人の普及推進委員長として、手弁当でアジア諸国を飛び回り、綱引き競技の普及を推進中。

 綱持参で、海外に乗り込み、大会を開いている。台湾・マカオ・ベトナム・ラオス・・・。通訳を探し、手作りの教本で国際ルールを教え、審判も育成する。
 綱引きそのものは各地にあるが、8人ずつで引き合う国際ルールは浸透していない。スポーツとして、作戦や駆け引きの重要さも教える。
 つてを便り、現地でまず綱引きの話をする。言葉が通じなくても「一杯飲みながら、一生懸命思いを伝える」。(朝日新聞11月21日「ひと」欄より)

オリンピックもパラリンピックも、単に選手個人の競技能力だけでなく、使用する装具やユニフォームによっても実力に差がついてしまうのが最近の傾向です。スポーツそのものが、ビジネスとなり、国際大会のあり方にも種々の問題が出ているのが事実です。

「お金がなくても綱一本で盛り上がる。いい競技やちゃ」と言う高橋さんの言葉にうれしくなりました。

2008年11月27日木曜日

食べない犬

「エサはよく食べていますか?」
「はい、待ちきれないほどガツガツしています」
「よく食べる犬は楽でしょ?」
「とても楽な犬ですよ」
「エサを食べてくれない・・・って困っている飼い主さんも多いのですよ」
「犬がエサを食べないのですか?」
「犬種や個体にもよりますけれどね、結構いますよ」

Chuckの三回目のワクチンが終了しました。獣医さんでの獣医助手さんとの会話です。

生命力の塊のようなChuckを見ていると、子犬は食べて、遊んで、そして「出して」の繰り返しが当たり前だと思っていましたが、世の中にはそうでない場合もあるのですね。

元気な犬でいてくれてありがとう、Chuck。
ワクチン終わったから、おんもを散歩しようね!
ちゃんとリーシュつけて歩いてよ!!

チクンが痛かったから、今日はちょっとしょげているChuckですが・・・

2008年11月26日水曜日

名人芸

こんな投書がありました

「名人芸」
朝、時々見かける自転車通勤のおじさん。ある時は髪をくしでとかしながら走っていた。先日は電気カミソリをあてていた。今回はなんと歯磨きしながらこでいた。次が楽しみだ・・・・

日本に来て自転車に乗る人にとても興味を持った息子の奥さんのお父さん(アメリカ人)、「自転車に乗る背広を着たビジネスマン」「かさをさしながら自転車に乗るおばさん」「前と後に子どもを乗せて走るお母さん」・・・いろんな人を見つけて写真を写していました。

この投書にあるような名人芸のおじさんを見せてあげたかったな・・・
私は中国で家族4人がバイクに乗っているのを見てびっくりしたけれど・・・

2008年11月25日火曜日

なくしもの

もう20年も前のことです。私がまだシカゴに住んでいた時、ヨーロッパを仲間と旅行した母とパリで落ち合って、ロンドン近郊の友人を訪ねる旅行を計画しました。

シカゴのオヘア空港で、荷物をチェックイン、機内に乗り込んだあとで、そのフライトのパリ到着時間帯にドゴール空港の管制官のストが強行されることが判明したのです。フライトはキャンセル。次のフライトをアレンジしてもらうための長蛇の列がカウンターに何本もできました。

結局私が到着したのは、ロンドンのヒースロー空港。航空会社がホテルを手配してくれたのはいいのですが、「やはり」というか、チェックインした私の荷物はロンドンには届いていませんでした。文字通り着の身着のまま・・・疲れ果てて寝るだけの私でした。

翌朝、電話が鳴り、母の声が聞こえました。「やっと見つけた!」。パリで私のフライトがキャンセルになったことを知り、あちこち探して、私がいるホテルの名前を探り出したのです。英語ができる母ならではです。

パリでの予定を全てキャンセルして、即ロンドンに飛んできた母と会って、やっとまともなホテルにチェックインすることができました。洋服のサイズは母と同じ私です。ですが下着が全くありません。「ハロッズでパンツを買おう!」とロンドンで一番大きなデパートに行こうと提案した時、「ものは買えばいいもんね。子どもを亡くしたわけじゃないのだから・・・」と母がぽつり。一瞬、時間が止まった私でした。

母は私の姉二人を子どもの時に亡くしています。長女は2歳を越したかわいい盛り、急な発熱で抗生物質があれば簡単に助かっていたとか。次女は生まれながらに心臓の欠陥があり、生後60日で亡くなりました。40年以上も前のことを、母は忘れていないのだという事実を私はその時初めて知ったのです。

理不尽な殺人や交通事故で家族を亡くす方のことが連日報道されます。パリ便にチェックインした私のスーツケースは二日後に無事手元に戻りました。ですが事件や事故で亡くなった方々はもう二度と家族の元には戻ってはこられないのです。大きな「なくしもの」をなさった家族の心を癒すすべはあるのでしょうか。

2008年11月24日月曜日

晩秋の植物園














澄み切った空の青
木々の赤・黄・緑
晩秋の植物園は色鮮やかです

2008年11月23日日曜日

すかたん

「あれ、すかたんやわ・・・」と壁に貼ってある一年カレンダーを指さして母が言いました。「すかたん」つまり、間違っていると言うのです。

「今年は2008年、間違ってないよ」と答える私。ここでは事実をそのまま母に返答したつもりでした。

しばらくして気がついたのです。母にとって、年代表記は大正・昭和が身近であり、西暦であったとしても、2000を超える数字は「すかたん」なのではないかと・・・

1915年(大正4年)生まれの母にとって、2008年という数字は想像を超えたもののはず。母の真意を確かめるすべはありませんが、この「推理」、多分当たっているだろうな、そう思って一人でほくそ笑(え)んでいる私です。

PS: ほくそ笑む:もの事が思い通りになりひそかに笑う

2008年11月22日土曜日

ラッコいも

ご近所で見つけた野菜の直売所
堀りたてのさつまいもを買いました

「一週間はおいてください。水分が多すぎますから」
そう言われてベランダに出しておきました

その中の一つのこのさつまいも
どう見てもラッコですよね

食べようか、どうしようか・・・迷っています

2008年11月21日金曜日

三頭身


一日三回、いっぱいごはんを食べるChuckです
時々、キャベツや白菜の芯のスナックももらえます
毎日見ていても大きくなっているような・・・

今はまず頭(顔)から大きくなる時期でしょうか
ちゃんとプードルの顔になってきています
でも身体がまだ小さいようで・・・

アンバランスChuckは目下三頭身!?

2008年11月20日木曜日

「すてきですよ」

「お母さまのお好きな歌はありますか?」
「クラシックを聞くのは好きでしたけれど、好きな歌ね・・・特に思いつかないのですが、なにか?」
「歌詞カードを見て、“ここにはろくな歌がないわね”とおっしゃるのです」

デイケアのヘルパーさんが、迎えの時、私に尋ねてくれました。

やってますね。母の直球表現です。

歯に衣(きぬ)を着せぬというか、思ったことをすぐに言葉に出すというか、昔からズバリと話す母でした。娘としては、今もカチンとくることも・・・

先日の「連絡帳」(幼稚園と全く同じです)に「今日はお隣に相当にぎやかな方が座られたのですが、何を言われても悠然としていらっしゃいました」という報告がありました。このデイケアの主任さんが、「キッパリしていらして、すてきですよ」と言って下さいました。

どんな状況であっても、母のことを「すてきですよ」と言って、あるがままを受け入れてもらえる場所があるのは、本当に「すてき」です。母も幸せです。

日々の生活の中で、現在の母をそのままに受け入れることに、今も四苦八苦している私です。わかっているのですけれどね、頭では・・・

2008年11月19日水曜日

桜の紅葉




今年は台風が上陸しなかったので、桜の葉が散らずに残って紅葉がきれいです

真っ赤にはならないけれど、秋の桜もすてきです

      川面(かわも)に映る桜も紅葉しています



2008年11月18日火曜日

体調を・・・

「秋も深まり朝夕が随分寒くなりました。体調をこわさないように」

これまたラジオで聞いてアレレ・・・でした。何だかおかしい!

体調は「崩す」(くずす)です。体調は「こわす」ものではありません。「気温の変動が大きい時期は体調を崩しやすい」というように使うはずです。

体調をこわしてしまうと、何だか本物の病気になりそうな気がします。少し変調をきたしたぐらいなら、復帰可能のはずです。

もし体調が崩れたら、上手に元に戻しましょう。崩した積み木を組み直すように。元気そのものの時もあれば、どうもね・・・という時もあるはず。色々あって当たり前。

今晩から寒気がやってきて12月末の寒さになるとか。どうぞみなさんも、体調を崩さないように、お気をつけて・・・

2008年11月17日月曜日

カシカリ氏

「アメリカ財務次官補 金融救済プログラム担当カシカリ氏によると・・・」とラジオのニュースから聞こえてきました。

財務省・・・でカシカリ(貸し借り)とは・・・

私の野次馬心(ごころ)が点灯しました。

まずカシカリという音がどんなスペルなのか。Cashcaliなどと、考えてみたのですが、見つかった答えはKashkari氏でした。ほぼローマ字と同じ書き方。

35歳のインド系アメリカ人。2006年に財務省に入り、この金融危機まっただ中で奮闘中のようです。Wikipediaにもちゃんと掲載されていました。Neel Kashkari

英語の単語を耳で聞いて、その単語を辞書から探すのは、英語のスペルのしくみを理解する上でとても大切です。例外も多い英語のスペルですが、基本的な「しくみ」がわかってくると、単語探しのスピードも早くなり、ゲーム感覚で楽しくなるものです

多民族国家のアメリカでは、様々な国の名字の人がアメリカ人として活躍しています。オバマ次期大統領の名前もケニア人のお父さんの名前。以前ならSmithさんや Davisさんが日本の英語の教科書に出て来る「典型的」アメリカ人でしたが、近い将来、きっと色々な名前に変わってくることでしょうね。

PS: もう一つウェブで読みやすいページを発見しました。Neel Kashkari 


2008年11月16日日曜日

散歩のおけいこ


散歩用の「ひも」を買いました。我が家の近くで見つけたすてきな「犬用品」のお店で。私が「あこがれていた」伸び縮みするリーシュです。

三回目のワクチンを今月末に打てば、Chuckも晴れて外出できるのです。そのために準備を・・・と思ったのですが、本犬はあまり乗り気ではありません。首の回りがうっとうしい、引っ張られるのはイヤと自己主張しています。

ごはんを食べるとき、ちゃんと「待てる」ようになったChuckです。トイレシーツのビリビリもほとんどなくなりました。ウンチをすればケージから出してもらえるのがわかったからか、「小出し」にウンチをしています。えさも、かたいままで食べられるようになりました。

お客様が見えると、大騒ぎして遊び回る子犬ですが、毛の色も少しずつグレーが増えて何となくおとなっぽくなってきたChuckです。