2013年2月28日木曜日

教養としての映画

東京にある岩波ホール総支配人として、長年独特の視点から選んだ映画を紹介してこられた高野悦子さんの訃報を目にしました。つい先日、著書「母・老いに負けなかった人生」を読み終わったところでした。

新聞での追悼文章の中にこんなものがありました。

映画を娯楽として扱う映画館はたくさんあり、芸術として扱いたいと志す映画館も少しはある。高野さんがやったことは映画を教養として扱うことであり、現代人が自分の世界観に磨きをかけるのに役立つ映画はこれだという立場で作品んを選んでいる。だから知的向上心のある観客層から支持されているのである。

このところ、京都シネマhttp://www.kyotocinema.jp/でよく映画を見る私です。娯楽性や芸術性で評判が高い作品ではなく、何かこころに訴えてくる映画に出会うことができます。見終わったあとに、じっくり画面を思い返すような、そんな映画が好きです。ふっと見たくなる映画。映画とも出会いがあるようです。

2013年2月27日水曜日

ドアの模様





雨の日、寒い日、表のドアの表情が変わります
キャンバスに誰かが描いたみたいです

2013年2月26日火曜日

2013年2月25日月曜日

「梅の蕾」三度

NHKラジオで、吉村昭さんの短編、「梅の蕾(つぼみ)」の朗読を三度(みたび)耳にしました。最初は2011年7月。感激して30日のブログにその内容を記しました。

http://gorosatomama.blogspot.jp/2011/07/blog-post_30.html

昨年も3・11を前にして再放送がありました。そして、今年は3月23日土曜日の放送。本当の偶然なのですが、土曜日8時5分からの朗読の時間で3度もこの話を聞くことができました。

三度目ですから、内容はすべて承知しています。でも、診療所の先生の奥さんが亡くなり、そのお葬式に200人もの村人がやってくる場面は、その情景が浮かんできて、今回もジンとなりました。

40分の朗読の中の物語。何度聞いてもこころに響いてきます。


「この小説は三陸海岸が舞台になっています。以前のような穏やかな村の暮らしが一日も早く戻ることをお祈りしています」 三度目の放送で、アナウンサーがこう言って番組を締めくくりました。

2013年2月24日日曜日

2013年2月23日土曜日

数の数え方

日本語を勉強する留学生たちが苦労することの一つが、日本語の物の数え方です。

一本(いっぽん)、二本(にほん)、三本(さんぼん)、四本(よんほん)、五本(ごほん)のように、よく使う「本」の読み方も「ぽん」「ほん」「ぼん」と使い分けなければなりません。

近頃はあまり使わなくなったようですが、束という言葉を使う場合、一束(ひとたば)、二束(ふたたば)、三束(みたば)、四束(よたば)、五束(いつたば)というように、今度は数そのものの読み方が普通と違ってくるものがあります。

もっとも、この場合、「ふたたば」「みたば」「よたば」「いつたば」などは、今の日本の若い人でも読めないでしょうが・・・

英語のように、数字はone, two, three, four, five・・・とどれも同じであるのはなんと便利なのでしょうか。

日本語はむずかしいとよく言われるが、これは世界に向かって誇るべきで、そのむずかしさこそ、繊細にして豊かな表現力を持つ日本言語文化の特徴なのである。

元NHKアナウンサーの山川静夫氏が書かれた文章です。

パソコン、スマホが全盛の時代だ。便利さにかまけてみんな無言で操作しているようだが、発音や発声、そして読む力の弱体化が心配である。

言葉の「ご隠居」のメッセージ、私も大いに納得でした。

2013年2月22日金曜日

花回廊

冬枯れの植物園にできた特設「花回廊」
鉢植えの春の花があふれています
まず最初はチューリップのご紹介から・・・




2013年2月21日木曜日

2013年2月20日水曜日

京都駅ビル大階段

京都駅の「大階段」
ビルの4階から11階までの171段
高低差は35メートル

以前、10階のレストラン街まで駆け上がったことがありました
ひーひーぜーぜー・・・
でも楽しかった・・・







毎年2月の第三土曜日に開催される「大階段駆け上がり大会」や
色んなイルミネーションが掲載されたページです

2013年2月19日火曜日

お世話したくなる人

友人のお母さんが老人施設入居が決まり、お誕生日の日に顔を見に行ってきました。長年の一人暮らしが難しくなってきた89歳。昨年は、病院をあちこち動いたりして、落ち着かない日々が続いていました。

ショートステイでお世話になった自宅近くの施設に、「入れてもらえた」と、年末にホッとした声で電話してくれた友人でした。たくさん入居待ちの人があったのだけれど、「入れてあげましょう」と言ってもらったのだそうです。

「お誕生日おめでとう」のお花を持って行っておしゃべりをしていました。若い職員さんが、気楽に声をかけてくれます。このお母さんも、通りすがりの男性職員に「よっ!」という感じで手を上げて笑ってみたり、とても和(なご)やかな雰囲気でした。

こんな風景を見ていて、友人のお母さんが、入居待ちの人たちを「飛び越して」入居ができた理由がわかった気がした私です。認知症もそれほどひどくなく、何かをしてもらったら、はっきりと「ありがとう」と感謝して、周りの人をホンワカした気分にしてしまう、このお母さん、職員の人たちにとって「お世話をしてあげたい」と思わせる存在なのです。

たった半年でしたが、有料老人ホームの事務職を経験した私には、それが痛いほどわかりました。友人のお母さんが、暖かい人のつながりの中で暮らせるようになったことが確認できて、とても嬉しい午後でした。

2013年2月18日月曜日

ちいさな梅三つ

植え込みの中で見つけた小さな梅三つ

今年はご近所の梅もまだだけど
ここはちょっぴり春の気配

みんなとってもまつげが長い・・・




2013年2月17日日曜日

霜の朝







よく冷えました
いつもの公園が白いベールに包まれました
まぶしい朝陽
ひとときの「霜の朝」でした

2013年2月16日土曜日

体罰のこと

体罰に関する記事を目にしない日はないこのごろ。体罰を受けた子供たちの心が穏やかなはずはなく、先輩から後輩への暴力にも繋がっていくような、そんな怖さを感じます。日本特有の「根性論」ではなく、子どもたちの可能性を素直に伸ばす指導方法と変わっていくことを祈るばかりです。

2月15日、鎌田實さんのブログは「非暴力トレーニング」というタイトルでした。
http://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-07a0.html


看護学校のトレーニングに「非暴力トレーナー」を招いたことがあるとのこと。

体の暴力だけでなく、言葉の暴力、しぐさからの威圧感、顔つき一つで患者さんを傷つけている可能性があること、などを教えてもらった。

非暴力という存在、つまり、いるだけでほっとする、人を威圧しない、そういうたたずまいというものを、学校の先生たちも学んだらいいと思う。


「佇まい」(たたずまい)ということば、静かな雰囲気を感じることができます。忙しい学校現場で、先生方も大変だと思います。でも存在そのものがホッとする先生に触れることができた生徒はきっと幸せでしょうね。

2013年2月15日金曜日

公園のベンチ



くの小さな公園、ベンチが新しくなりました

古いベンチは「カラフル」だったけれど
今度は何も塗らないでほしいです



散歩している「東公園」のベンチ
これでいいのですよね



PS: 今日の「朝日川柳」で星のついた投稿句

妻くれる 一日遅れの 値引きチョコ

朝から笑わせてもらえたバレンタインデーの翌日

2013年2月14日木曜日

山茶花


我が家の山茶花(さざんか)
今年もいっぱいつぼみをつけました
次から次へと咲いてくれます

2013年2月13日水曜日

「いのちがいちばん輝く日」

滋賀県近江八幡(おうみはちまん)市にあるヴォーリス記念病院ホスピス病棟での記録映画。 http://inochi-hospice.com/ 静かなナレーションが日付を告げながら、40日間のホスピスの日々を淡々を写し出します。

朝の祈りから始まる病棟ミーティング。クリスマスや小正月(こしょうがつ)には、ボランティアも一緒になって、病棟が華やかな雰囲気に包まれます。愛犬の訪問に笑顔を取り戻した老婦人。その様子をデジカメで撮影したスタッフは、即座に記念の写真リーフレットを作ってベッドの元に届けました。

骨転移が耐えられない痛みとなった高校の音楽教師、入院後、痛みがコントロールされるようになって、笑顔も出るようになります。東京に住む次男夫婦に生まれた赤ちゃんの顔を見たい、その本人の希望を叶えるために、ホスピス長の細井順先生を始めとして、スタッフ全員が心を配ります。

新幹線の特別室で横になりながら東京に向かい、ホテルで待望の赤ちゃんに対面。そっと腕に抱きかかえた時の、その方の穏やかな顔。それから程なく迎えた旅立ち。身近に住む子供、孫、全員に囲まれます。最後まで患者さんにやさしい言葉をかけながら、診察をする細井先生。泣きながらおじいちゃんの手を握る幼い子どもたち。

その後、家族とスタッフがともに故人を偲(しの)ぶ「お別れの会」が開かれます。そこで細井先生は、旅だった人が家族みんなのこころにいて、みんなを励まし、力を与えることをお話になるのです。チャプレン(病院勤務の牧師)の祈りが別れの時を締めくくります。

死を見つめる時間を過ごす患者たち、そしてそれを支えるスタッフ。穏やかな映像だからこそ、途中で胸が苦しいと感じてしまった私。でも、一杯流した涙のお陰で、とても静かな気持ちで映画を見終えることができました。



2013年2月12日火曜日

地下鉄を降りて・・・

 京都市地下鉄、四条烏丸駅から地上へ





珍しく一眼レフを持って出かけた日
首からカメラをぶら下げて「観光客」の一人に・・・

見慣れた風景もカメラを向けると違った趣に

2013年2月11日月曜日

頭をドン!

ラジオが急に聞こえなくなった、テレビの画像が消えた。そんな時は機械の頭をドン!と叩いていたのは昔のこと。

最近の若い世代はテレビが壊れた時に叩かない・・・のだそうです。世代間ギャップはこんなところにもでてくるのでしょうか。

ところで、昨年末に我が家にやってきたBOSEの「CDプレーヤー/ラジオ」。小さな体から重厚な音が出てくるすぐれものです。アップライトピアノの上が定位置となり、リビングに「いい音」を響かせています。

このプレーヤー、「頭」のところを「トン」とさわると、スイッチのON/OFFができるのです。何も書いてありませんが、本当に「ソット」さわるだけでいいのです。時代は頭を「ドン!」から「トン」に変わったようです。



2013年2月10日日曜日

雪なんか・・・





雪が降ってもがんばってます
白菜・ねぎ・いちご・えんどう豆(?)
きっと春が近いのを知っているから

2013年2月9日土曜日

男女格差報告

2012年の「男女格差報告」、135カ国のうちの101位となった日本は、前年より3つ順位を落としたそうです。この報告は、ダボス会議を主催する世界経済フォーラム(WEF)が政治、経済、健康、教育の4分野での男女平等の度合いを評価したもの。

女性の議員や企業幹部が少ない日本。政治の項目では110位の最低水準。

女性の教育レベルが高いのに、労働市場でうまく活用されていないため、教育投資に見合う利益が出ない結果になっている現状。男女の雇用格差をなくすことができれば、日本の国内総生産(GDP)が16%増えるという研究結果とか。

この報告の1位はアイスランド、2位以下はフィンランド、ノルウェーの北欧諸国が上位を占め、米国は22位、中国は69位。

リストの中で、目を引くのが8位のフィリピン。アジアではダントツトップ。子供は「神様の贈り物」と考える社会は、女性にとって出産と子育てにストレスが少なく、それが子沢山につながり、職業上の男女差別も少ないために産み分けもないのだそうです。大家族の中での子育てが普通となっている社会では「妊婦の責任は産むことだけ」とまで言われるほど。

少子化が大きな問題となる現在の日本。女性が生きやすい社会は、もちろん男性にとっても生きやすいはずなのですが・・・

2013年2月8日金曜日

帰り道


散歩の帰り道は、一人でドンドン歩いていきます


四ツ辻ではちゃんと止まります
OKが出るまで動きません


こんなに離れても平気です


大急ぎで走って戻ることもありますけどね

小さな僕ばかりで見にくいですか?
距離感はでていると思いますが・・・
Chuck