2008年12月20日土曜日

おもてなしの心

ノーベル物理学賞を受賞した京都産業大学教授(京都大学名誉教授)の益川敏英氏寄稿の文章が朝日新聞にありました。おもてなしの心に感謝

初めてパスポートを取って海外に出かけられた益川氏が、「日本にもあったおもてなしの心が強く生きていると感じた」と書かれた記事を読み、超過密なスケジュールの中で暖かい時間を過ごしてこられたのを感じました。

12月11日のブログに書いたアタッシェにもふれていらっしゃいます。言葉のサポートだけでなく、「オペラが演じられた晩餐会をはじめとして、色々な行事や我々への対応の仕方など、ちょっとしたことにも自分が招いたゲストたちを、もてなそうとする心に満ちていた」とあります。

「今回、私が英語が反せないことが、かなり有名になってしまった。だが、英語はできるに越したことはない。実際、受賞者として晩餐会などに招かれた際にも、周囲の方々とうまく会話ができないと、いすに座っていても、おしりが何かこそばゆいような感じがした」

益川氏が困ったような顔で、あの正式晩餐会の席に座っていらっしゃる様子を想像するとちょっと楽しくなります。

お住まいは我が家のとても近く。「奥さまもとても気さくで楽しい方ですよ」と母のヘルパーさんの一人が教えてくれました。生協の役員をご一緒して、仲良くなって旅行にも出かけたことがあるとか。受賞当初から、奥さまのことを何かにつけて口になさった益川氏。ご夫婦の関係が想像できるような気がします。

ノーベル賞受賞者という最高の名誉を受けられても、自分らしく、今まで通りに自然に振る舞っていらっしゃる益川氏にとても親近感を覚える私です。

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