2011年5月30日月曜日

おとなの政治家

以前勤務していた有料老人ホームで国会中継を熱心に見ていらっしゃるご夫婦がありました。ご主人は93歳、奥さまは88歳。「国民として当然です」とおっしゃっていました。

そうなんです、国会で何が討議され、何が決定されていくのか、それをしっかり理解するのは「国民の義務」・・・なのですが・・・

朝のラジオで、「今日の放送は国会中継のため、9時までです」と聞くと、9時前にスイッチを消してしまう私です。

ヤジが飛び交い、わかりきったことを単に、ことばのやりとりだけで「討議」している国会。こどもたちが見れば、「人の話は聞かなくてもいいのだ」と教えているようなものです。テレビは見ない私ですが、ラジオの音声放送をしっかり聞く気持ちにもならないのは事実です。

日本の政治は三流だけれど、この国は国民で持っている・・・国民それぞれがやるべきことをやるから、日本はちゃんとしている・・・というような論評は以前からありましたし、実際そうなのかもしれません。世界中を見回しても、「今の政府は最高だ」と国民が信じ切っている国があるはずはないな、と思うものの、「この人(人たち)」に任せておけば、という感覚が持てないのは、何とも寂しいものです。

鎌田實氏が野党も大人に: かまたみのる公式ブログとおっしゃています。福島原子力発電所の放水を中断させた、いや命令していない・・・の無意味なやりとりを受けての感想です。全くその通りです。

考え方の違いも乗り越えて「今やるべきことをやる」、その意気込みを国民に見せ、実行する。「日本の政治家もしっかりしてきた」と国民に感じさせる、今は絶好のチャンスだと思うのですが、いつまでたっても「党利党略、私利私欲」なのでしょうか、日本の政治家の方々は・・・

おとなの政治家はいずこに?


PS: 先日竜巻で大きな被害が出た、アメリカ・ミズーリ州のジョプリンをオバマ大統領が視察した風景を目にしました。「政府はジョプリンを見捨てない、復興はわれわれが支えていく」という大統領の発言に、追悼式の観衆は総立ちで拍手。オーバーな口調の演技かもしれません。でも災害に打ちのめされた人々にとって、このリーダーの「発言」、「力づけ」は大切です。それができる「リーダー」の存在はうらやましいです。

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