2011年5月19日木曜日

9.11世代

アメリカに「9.11世代」ということばがあるのを初めて知りました。2001年のテロ事件を小中高校の思春期にくぐり、その後の対テロ戦争とともに育った世代のことだそうです。今月2日のオサマ・ビンラディン殺害発表後、ワシントンのホワイトハウス前の広場やニューヨークのタイムズスクエアを埋め尽くして歓喜の声を上げたのも、この世代が中心でした。

政治と外国への関心が高く、ひときわ愛国心が強い。軍事力に寄せる信頼も厚く、その限界を知りつつも、人道や正義を掲げて外国に米軍を派遣することをためらわない。2年半前、ネットを駆使して空前の献金を集め、「チェンジ」を訴えたオバマ大統領誕生の原動力の一つにもなった。それが9.11世代。

小さい頃から諸悪の象徴として存在したビンラディンが殺害されたことは、自分たちが選んだ大統領の成果として、素直に祝福した・・・と書かれる文章に、少々違和感を感じる私です。しかし経済的な行き詰まりや将来の不安を多くの若者が感じる現在のアメリカでは、久しぶりに大声を上げて「喜べる」出来事だったのだということも理解できます。

どこの国においても、ある「世代」が生まれるのは、社会的要因からですが、その「世代」がその社会を動かしていくのも事実です。

朝日新聞アメリカ総局長の立野純二氏は、このコラムを次のように結んでいます。

大震災の逆境を生き抜く子どもたちは、どんな「3.11世代」として登場するのだろう。政治の無力ぶりを肌で感じながら育つ彼らこそが、日本の「チェンジ」を実現させるかもしれないと夢見ている。

私も期待しています。大震災の辛い経験を通して、お互いを思いやることの大切さを感じ取った子どもたちに。

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