2010年1月3日日曜日

不自由だから・・・

現政府が設置した「障がい車制度改革推進会議」の担当室長に就任した東俊裕(ひがしとしひろ)さんは小児マヒのため、車いすで生活する弁護士さん。障害者の権利を守るための活動を今後は公的な立場で展開していく方です。

16年前、車いすを使う妻と幼児だった娘と三人で飛行機に乗ろうとした時、「万一の場合、親が子を守れない」と拒まれた経験があるそうです。

このエピソードを読んで、私たち車いすフェンシングチームの海外遠征を思い出しました。日本やアメリカ、そして特にドイツの航空会社はフライトに搭乗できる介助を必要とする障害者の数を厳しく制限しています。

9/11 以降、ヨーロッパ便の搭乗者が減り、以前はジャンボ機が飛んでいた関空ーフランクフルトのフライトの機体が小さくなりました。当然乗務員数が減ります。で すから、搭乗できる障害者の数が減るのです。介助が必要なメンバーが5人だったその年の遠征は、健常者のスタッフが二人いるので、乗せて欲しいと交渉しま したが、結果はノーで、ルート変更せざるをえませんでした。

安全上必要な規定なのですが、厳しい制約によって、希望の飛行機に乗れなくなる人が出て来る可能性があるのです。

別 のヨーロッパ遠征の折、スペインのローカルフライトは、車いすフェンシングワールドカップ出場選手が、60席ほどの機内の三分の一を占めていました。目的 地の田舎の空港には乗り降りのための「じゃばら」はもちろんありません。車いすの人を一人一人、担(かつ)ぎ降ろします。延々と続くその作業を見ながら、 マドリードからのその接続便に乗れたからこそ、各国の選手が予定通りに集(つど)うことができるのだと感謝の気持ちで一杯になりました。

上記の東さんのコメントです。「体が不自由なためにできないことより、体の不自由な人に配慮がないためにできないことが、相対的に大きくなった。」

安全策は大切です。だだ、それを運用する人の「こころの柔らかさ」、それがあってこその規則ではないかな、そんなことを思います。

PS:この新聞記事には「障がい者」となっていました。私はあまり深く考えないで「障害者」と使うのですが・・・

   2009年1月24日 「障がい」とする意味は?

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