2010年1月5日火曜日

時間感覚

もう20年も前のことです。久しぶりに日本に戻ってきた頃です。新幹線で東京に出かけた時のことです。

もうすぐ東京駅に到着というアナウンスがありました。「お急ぎのところ、予定到着時刻より1分遅れましたことをおわびいたします・・・」

一瞬自分が何を聞いたのか、理解できませんでした。「到着が1分遅れた。それが申し訳ない・・・」

アメリカ生活では、電車や汽車に乗ることはほとんどなかったのですが、時刻表通りに運行されること自体が珍しいのですから、少々の遅れなど何とも感じなかったのです。それが日本では1分の遅れをあやまるアナウンスがあるとは。

先日読んだ天声人語にこんなことが書いてありました。

「幕末から明治の始め、欧米から“お雇(やと)い外国人”がやってきて先進技術を伝えた。彼らを悩ませたのは、時間にかまわぬ日本人の習慣だったという。“日本人の悠長(ゆうちょう)さといったら呆(あき)れるぐらいだ”とあるオランダ人は書き残している。」

ゆったりした日本人の姿が浮かんできます。それが時間管理を徹底する日本に変わってくるのに、それほど長い時間はかからなかったようです。遅刻厳禁。時間厳守。確かにそれは大切ですけれどね・・・

「アジア時間」ということばもあります。一般的にアジア人の時間感覚はゆったりしています。会合の集合時間には遅れてくれる人がいても当たり前。待つ方も待たせる方もイライラしないのがアジア流。

アジアの一員であるはずの日本人。本来の日本人がゆったりした人たちだったとしたら、今の日本人のセカセカは、私たち日本人のDNAには反することなのかもしれませんね。

もっとゆったり過ごしたいな、そう思うのは忙しすぎる日々だからでしょうか・・・

0 件のコメント: