2009年5月7日木曜日

もったいない

ケニアのワンガリ・マータイさんが世界に広めた「もったいない」ということば、私は明治生まれの祖母にいつも言われながら育ちました。

祖母にとって、紙は貴重品でした。裏に字が書ける紙は、折り込み広告や私の学校のプリントも全て大きさを揃えてメモに使えるようにしていました。柔らかい紙は、はがき大に切って、糸で綴(と)じて鏡台(きょうだい)に引っかけてありました。髪の毛をといた櫛 (くし)をその紙で拭い ていたのです。

ティッシュペーパーが出始めた頃、「二枚も重なっている、おーもったいない」と言って、一枚ずつにしていた祖母です。

「もったいない」ということばと心を教えてもらった私ですが、台所にペーパータオルをおいて、ついついそれをふきん代わりに使ってしまいます。祖母の「もったいない!」と言うことばが聞こえそうです。

シンプルな生活にあこがれつつ、20年住んだ家の中にたまった「もの」をどうやって片付けるのか、目下四苦八苦している私です。「もの」を上手に振り分けて、「おーもったいない」と祖母に言われないようにしなければいけません。でもこれはなかなか難しい・・・

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