2009年1月23日金曜日

フレディの遺言

手元に小さな本があります。タイトルは「フレディの遺言」。60頁ちょっとの本。前半は絵の中に短いお願いのコトバが並びます。

私がまさかボケることはないと思われるかもしれませんが、先のことは私にもわかりません。万一のときのために、家族や、私の介護にあたってくださる人へ、次のようなことを今からお願いしておきたいと思います。

著者のフレディ松川氏は、長年高齢者を診察してきた老人病院院長。「すべての人に贈る介護バイブル」という文句にひかれて買った本です。

本の後半は「フレディのアドバイス」として、家族がボケたときや自分のボケを防ぐための30項目の文章が並びます。認知症の人に対する心構えも含めて、いかに健やかに老後を生きていくか、そのアドバイスが書かれています。


私が医者だったことをまず忘れてください。私は過去とは別の人間になってしまったのです。

絵本部分の冒頭の文章です。

認知症の人を介護する家族にとって、これが一番難しい。
わかっているのです。
でも、でも・・・
なぜ、なぜ・・・

この問いかけがまだまだ私の心の中を駆け巡ります。

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