2011年1月15日土曜日

最後の報告書

手元に訪問看護ステーションからの最後の報告書が届きました。去年の12月の報告書です。

12月になってからは褥瘡(じょくそう)の悪化が記されていますが、食事の変化も特になく、嚥下(えんげ:飲み込み)状態も問題なく、声かけにも「それなりに」反応がある状態となっています。「低空飛行なりに落ち着いた状態」であると担当看護師さんも考えていらっしゃたようです。

それに続いて12日から13日にかけての動きが詳細に書いてあります。12日朝から急に痰(たん)が増え、吸引器を届けてもらって処置をスタート。その翌朝の急変が最後の記述です。

「特記すべき事項」の欄の担当看護師さんのコメントです:
「ターミナルケアと理解してはいても、声かけに対する反応も明確であったこともあり、亡くなられたことが“急変”のように思えます。ご冥福を心からお祈り申しあげます」

私の緊急連絡の電話で飛んできてくださったのも、この担当看護師さんでした。「お正月にはTさんのところに来なきゃいけないと思っていたのよ・・・」と涙声で母に話しかけてくださっていました。

ターミナルケアとは、見送る仕事。一人一人を大切に看護してくださるからこそ、一つ一つのお別れに涙してくださるのだなと思います。すばらしい看護師さん、そのチームに見送っていただいた母は最後まで幸せでした。

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