2009年9月22日火曜日

外国人介護福祉士候補生

2008年8月に来日したインドネシア人の介護福祉士候補生たち。日本語の研修が終わった今年の1月頃から受け入れ施設の現場で働いています。今日、6時過ぎ、偶然NHKのテレビで放映された二人のインドネシア介護福祉士候補生のこの半年のドキュメントを見ました。

日本語に四苦八苦のチェチェップさんとヘンリーさんの二人が、佐賀県の特別養護老人ホームでの仕事でまず驚いたのは、認知症のお年寄りへの対応だったそうです。平均寿命が65歳のインドネシアでは認知症のお年寄りはほとんどいないとか。戸惑いながら、お年寄りに懸命に話しかけようとする二人でした。

敬虔なイスラム教徒である二人はラマダンの時期は、日中は水も口にしないまま仕事を続けます。施設の配慮で、午後は仕事を休むように言われても、黙々と働き続ける二人です。高齢者を敬う彼らの自然な態度に、同僚の日本人スタッフが言います。「忙しさの中で忘れていたことを二人に思い出させてもらった」と。

お給料は約15万。その半分近くはインドネシアの家族に送る二人。エプロンのポケットには辞書を入れて、わからないことばを必死で理解しようとしていました。

数ヶ月が経過して、仕事にも慣れてきた二人は、どんなに忙しくても、時間を見つけてはベッドや車いすのお年寄りに話しかけていました。「時間はお年寄りのために使いたい」「こころからお年寄りに接していきたい」 そう言う二人の真心は認知症のお年寄りたちに届き始めるのです。

ドキュメンタリーのタイトルは「ボクがそばにいますから」。私も職場で、お年寄りたちに「私がそばにいますから」という気持ちを持ち続けていきたいと思いました。テレビはほとんど見ない私が偶然に見た番組。今の私にとって大切なメッセージが籠められていました。

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