2009年4月4日土曜日

英語は苦手?

「英語が苦手だから理数系に進んでのですが・・・」と言う会社員。社内の書類やメールは英語ばかり。海外の支店や工場とのやりとりに英語は必需品。出張費が削られる中、インターネット経由のテレビ会議も、もちろん英語。

シンガポール工場の社員がインドなまりの強い英語で言いました。「About 13 parts should be replaced.」「38?」日本人社員が聞き返します。「No, one-three.」という言葉で、やっと数字が13であることを確認。先日のNHKクローズアップ現代で放映されていた一コマです。

以前は商社に任せていた仕事も、現在はそれぞれの会社の社員が英語を使って、直接海外とのやりとりをしなくてはいけないのですから、「英語が苦手です・・・」「英語はちょっと・・・」なんてことは全く通用しなくなっているようです。

完璧主義者の多い日本人は、「正しく話す」ことを目標としていしまって、ついつい言葉が出なくなってしまうのですが、関西弁で言うと「通じてなんぼ」の感覚で、まず話すことが一番。知っている単語を並べているだけでも、その状況を理解している相手には、何が言いたいのかわかってもらえるはず。

サンディエゴでの学生時代、佐世保出身の友人がいました。ある時、彼は英語が下手だとアメリカ人にからかわれ、「僕は外国語を話しているんだ!おまえたちも 日本語をしゃべってみろ!!」と、ぶつ切りのセンテンスで怒鳴ったのです。彼の剣幕(けんまく)に、ひやかしたアメリカ人はただただ「I'm sorry.」と言うばかり。

そうなんですよね。ネイティブと同じに話さなきゃ、なんてことを目標にするのは、ちょっと的(まと)はずれ。まず自分の言いたいことをはっきりと伝えることです。

自己流で話しても結構通じるのですが、このブログの自己紹介にも「フリーランスの英語教師」と書いている私としては、基礎の訓練、特に音声訓練を受けてから、英語の「荒波」に飛び込んでいただきたいなと思います。

救命胴衣をつけている方が、生き延びる可能性も高くなるはずですものね・・・

2 件のコメント:

Miho さんのコメント...

私の主人、ものすごく英語が苦手です。それはもうかわいそうというしかありません。さらにかわいそうなことにバリバリの理数系、工学部もご苦労様に博士まで行き、当然そっち系の仕事です。
たまに英語圏に出張したり英語の研修やTOEICとか受けさせられげっそり&ぐったりしてる主人を見るたびに人生?なんて皮肉なんだ~と思います。
私のまわりにも英語が好きで語学留学し帰国後それをどう生かすかで悩んでる人がいるからです。江戸時代とか明治時代とかだったらみんなすごいエリートだっただろうにと思います。

今は英語が話せるだけではだめってことでそれプラスなにか専門的な知識がいるのですね。そんなあたりまえのことに主人と結婚して今更気づきました。
もっとも、専門的な知識があるのに英語が伴わず主人みたいにアップアップしてる人もいるしそれぞれだなあと思います。
時々主人は会社の会議かなんかで英語をしゃべるようですがとてもかわいそうだと思います、それを聞かされる人達が!!救命胴衣理論、ウケました。ほんとそうですよね~。
かくいう私「一応英文科出」ですけどこれはもう「むふふ」ですませることに決めてます。でも救命胴衣くらいはつけておきたいなと思いました。

gorosatomama さんのコメント...

私は「しつこく」発音訓練をします。その人の英語の発音がよくなるために・・・は当たり前の目的ですが、それ以上に「英語が聞ける」ために大切だからです。

人間は自分が作れる(出せる)音は聞き取れます。これは本当です。逆に、聞き取れるから出せるようになるというのも当たっています。

どちらにしても、自分の中に英語の音が入ることが大事なのです。

そして、もう一つ、とっても大事なこと。会話は「しゃべってなんぼ」です。自分の想いを伝える時、「正しい発音」でなくてもいいのです。くせがあっても、少し文法がおかしくても、とにかく話すことです。

自分の話す声が自分の知っている「正しい音」に近づくのが理想ですが、まず話してみることです。

基本に忠実に、かつ好き勝手に話すこと。それが英語上達の秘訣ではないでしょうか。

ご主人の場合、お好きな英語の歌を一曲徹底的に練習してみると、グンと英語の力がつくと思いますよ。

あれこれお試しあれ・・・