2009年4月12日日曜日

一勝の重み

サッカーJ1の京都サンガが昨日の試合で、目下首位のアルビレックス新潟を1対0で破り、暫定(ざんてい)ながら4位に浮上、と今朝の新聞記事。

スポーツは何でも興味はあるのに、試合をじっとテレビで見るのが苦手な私。結局、新聞で試合結果を見て、あれこれ散漫な興味を示しているだけ。でも地元京都のチームが勝つと「やった!」と思います。ぶっちぎりの実力がないチームで、ここ数年J1とJ2をウロウロしていましたから、負けるのも当然かな、と思うこともしばしば。でも昨日は「よしっ!」です。

NHKの「ようこそ先輩」に野球の楽天イーグルスの山崎武司選手が出ていました。例の如く、小耳(こみみ)にはさんだ言葉。

2005年にパーリーグに新規参入した楽天。最初の年の成績は38勝97敗1分(勝率.281)というもの。ベテランと若手の寄せ集めの球団がプロとして戦うのですから、苦戦は当初から予想されていいました。開幕前から囁(ささや)かれていた「シーズン100敗」だけはまぬがれたとあります。

その最初の年、一つの勝利があれほどうれしかったことはない、と山崎選手が後輩の小学生を前にして言っていました。実力差が大きい相手に対して、必死で試合を挑み、その結果が勝利になった時の感激を話していました。

競技スポーツを私自身はしたことはありません。ですが、車いすフェンシングの海外遠征で、「悔しい思い」「飛び上がる経験」など、スタッフとして経験してきました。

世界ランキングの上位の選手と対戦が決まると、選手自身も、監督、コーチ、スタッフ、みんなが「あーあ」と思うものです。そこから気持ちを建て直し、いかにいい試合をするか。個人競技の車いすフェンシングであっても、選手一人だけで「戦闘態勢」になれるものではありません。チーム一丸となって、気持ちを盛り上げていきます。

ドンキホーテかもしれません。でも、だからこそ、ポイントが取れた時、そして、一度も勝てなかった相手に勝利した時の感激は何とも表現できないものとなります。

2005年の楽天の勝利も、昨日のサンガの勝利も、負ける悔しさを痛いほど味わっているからこそ、大きな喜びとなるのでしょう。それがあるから、スポーツ選手は、どんなに負け続けても「もういっちょう!」と挑戦していくのでしょうね。

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