2009年4月16日木曜日

田中宇

この名前「たなかさかい」と読みます。フリーランスの国際情勢解説者として、自らインターネット上で集めた各国の情報を読み下し、解説を加えたコメントをメールマガジンで配信している方です。田中宇の国際ニュース解説

車いすフェンシングが本格的な活動を始めた1998年頃、当時共同通信社の京都支局の記者だった「田中宇さん」に取材を受け、名刺を頂いていました。その後、 このお名前を再度目にしたのは、2001年の9.11の後のことでした。偶然メールマガジンの配信を知って、彼の解説記事をほぼ毎週読むようになりまし た。

早い時期から、ブッシュ政権の同時多発テロへの関わりを指摘した記事を目にし、「反テロ政策」で燃えていたアメリカに楯突(たてつ) く、その論法に一種の怖さを感じたものでした。何年もたってから、田中氏の主張が当を得たものであるのが、世間でも知られるようになったのですが、その洞察の深さに改めて感心したものでした。

政治的な解説だけでなく、今回の経済危機も一年以上前から警告を発するコメントが出ていました。ざっと読んだだけでは、私にはとても理解できない内容でしたが、「このままではダメだ」ということはわかりました。

中東問題、北朝鮮問題、ありとあらゆる世界情勢に関するテーマが登場します。膨大な英文をよみこなした上での論説は、その出典(しゅってん)があきらかになっているので、メールマガジンの読者も、興味のある原文を読むことが可能です。

田中氏の奥さんが、ハーバード大学留学の奨学金を受けた折、パートナーとして、彼もアメリカでの生活をし、そこで今のような情報提供能力の基礎を身につけ た、とどこかで読んだことがあります。難しい原文を読みこなすスピードが以前よりも上がり、今後、週2回はメールマガジンを出せるようになったので、有料 配信を計画しているという案内がありました。

今まで私が読んでいたメールマガジンは全くの無料です。田中氏自身の今後の活動を支えるためにも、一ヶ月あたり500円の有料配信は決して高いものではありません。自らの仕事を全て無料で提供してきた田中氏の今までのやり方は、何でも料金を要求 する現代社会では「珍しい」ものだったのです。

彼の幅広い情報と知識から生みだされるメールマガジン。ここ数年、私の雑学の源(みなもと)の一つとして大いに活用させてもらっています。

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