先週の金曜日、CNNのウェブで一夜にして世界中に名前の知れ渡ったイギリス女性のことを報じていました。
asahi.com(朝日新聞社):「靴投げ」超えた47歳の熱唱 ネットで5千万回ヒット
47歳のスーザンボイルさんが、イギリスの「素人タレントショー」Britain's Got Talentに出場。まさしく「田舎のおばさん」風の彼女に、審査員は少々投げやりに質問します。
「お名前は?」(このあとになぜかDarlingとつきます・・)
「スーザンボイルです」
「お年は?」
「47歳です」(困惑する三人の審査員の顔が次々写ります。会場からも「えーっ」というような反応)
「将来の夢は?」
「プロの歌手です」
「なぜ今まで歌手にならなかったのですか?」
「チャンスがなかったからだと思います。今日がそのチャンスかもしれません」
こんなやりとりの後、「では歌ってください」とこれまた、気乗りしない審査員の声。
そして・・・
「レ・ミゼラブル」の「夢やぶれて」という歌の前奏が流れ、彼女が歌い始めると・・・
審査員、会場、全てが驚きの表情、そして拍手・拍手・拍手。
歌い終わった彼女がおじぎをして舞台のそでに戻ろうとすると、審査員の一人が「待って、待って・・」とあわてて引き留めます。
そして、一息ついてから「こんなにびっくりしたのは、この三年間審査員をしていて初めてだ」とのコメント。女性審査員は、歌声に涙ぐむほどの感激ぶり。「ただただすごい」というだけ。
最初インタビューした審査員は「あなたが、プロの歌手になりたいと言った時、会場の誰もが苦笑しました。でも今は誰も笑う人はいません。素晴らしい!」
ス コットランドの田舎町で生まれた家に住み続けるスーザンさん。2年前に亡くなったお母さんの、「夢を追いかけて」と言ったことばに背中を押されて この番組に応募したのです。教会の合唱団で歌うことはあっても、それ以外に目立った音楽経験は全くなし。CNNによると「今までキスを一度もしたことのな い女性」だとか。
歌、踊り、マジックなどなど何でもありのBritain's Got Talent.。ファイナルの優勝者はロイヤルファミリーの前で発表する機会があるとか。2007年にスタートして、今年は三年目。スーザンさんもファイナルを目指しているところです。
予想外のスター誕生が、ユーチューブで、今までのどのビデオよりも、多くの人を引きつけているようです。まさしく世界中の人たちがインターネットを通じて、彼女の歌声に聞き惚れています。一度聞いてみてください。
YouTube - Susan Boyle - Singer - Britains Got Talent 2009 (With Lyrics)
2 件のコメント:
このスター誕生は日本のご長寿番組「奇跡体験!アンビリバボー」でも一時間きっちりとりあげられていました。最近、世界的に話題になっているのですね。
もっともその時スポットがあたっていたのはスーザンさんではなくて関連画像欄の5つめ、PAULさんでした。
ちなみにPAULさんは苦労人です。
生活苦と葛藤しながらも高いレッスン料のレッスンを続け見事スターに。それも奥さんのなみなみならぬ応援あってこそで、その夫婦愛もとりあげられ世の感動を得ていました。
さておき、この審査員3人の歯に絹着せぬコメントぶり。とくにむかって右端の角刈りのおじさんはきついです。
中途半端な人が出てくるとばっさり斬り捨てるようなことを言います。
言われた人は頭から冷水あびせられたような顔になるのです。
そのかわりスーザンさんもポールさんもそうですが、実力のある人は絶賛。
その切り替えもこの番組がこれだけと有名になった理由なんでしょうね。
余談ですが、そして記憶に薄いのですがこのスター誕生の「お料理バージョン」も見たことがあります。
出場者(プロの料理人)が作った自慢料理を審査員が食べます。
「なんだこれは?犬のえさか?」
それはもうケチョンケチョンで
見ているほうがげんなりするようなコメントの数々。
そうは言っても味の好みは人それぞれだし、味は視聴者に伝わらないし、たぶんそういう理由でこの番組は盛り上がらなかった?と思います。
最後にひとつおたずねしたいのですが
質問の最後にDarlingとつけるのは日本語ならどういう感じですか?
テレビ番組は万国共通のようですね。Britain's Got Talentと同じものがアメリカやオーストラリアにもあるようです。
「テレビ音痴」の私は、今回CNNのウェブでスーザンさんを見て、そこからあれこれ探りました。
「右端」の審査員はSimon Cowellという人。23歳で自身のレーベルを立ち上げ、音楽業界だけでなく、イギリスでは超有名人になった人だそうです。
音楽に関しての経験から,2年前の優勝者、ポールポッツさんの才能を見抜き、音楽活動を全面的にサポートしています。
彼がスーザンさんに言った「darling」ということば、夫婦や親子、そしてとても親しい間柄で使う表現ですから、この場合は少々「皮肉っぽく」響いたのです。
それがあったからこそ、スーザンさんの歌声を聞いたあとの、彼の表情の変化がより状況を鮮明に表していますよね。
実は、イギリス英語がうまく聞けなくて、ちょっとがっかりしている私なんですが・・・・
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