2009年4月10日金曜日

娘のブログ

私のこのブログ「けやき便り」の画面右下に「マイブログリスト」を作りました。ブログのリンクです。

でもなぜかタイトルが文字化けします。娘が書く「ばいりんぶろぐ」と出て欲しいのですが、妙な記号が並びます。新しい書き込みのタイトルはちゃんと日本語も英語も出るのですが、文字化けの理由はいまだ解決せず・・・

ワシントンDCの少し北、ボルチモアのロースクールで目下勉強中の娘が、日本語と英語で書いているブログです。日本の友人とアメリカの友人、それぞれとおしゃべりしている感覚の楽しい文章です。

日本で生まれ、5歳から家族と一緒にシカゴで6年間生活し、一旦京都に戻って3年後にまたシカゴの高校に進学。それ以降はずっとアメリカに住む娘です。日本語はほとんど使わない生活が続いていますが、本人がブログのトップに書いているように、日本語と英語、それぞれをとても自然に自分のものとしている ようです。

シカゴの生活を始める時、家族で一つの取り決めをしました。「家族同士、絶対に日本語だけで話すこと」。

英語が全くわからない7歳と5歳の息子と娘にとって、放り込まれた現地校での日々は、さぞかしストレスの多いものだったはずです。ですが、たとえ両親が英語を話すとしても、母語である日本語をしっかり残すのが、海外で子どもを育てる親の努(つと)め、そう思ったのです。

この取り決めで苦労したのは、実はおとなでした。ごく自然にカタカナ語を話してしまうと、「それ英語でしょ!」と子ども達からチェックが入ります。 「インターナショナルな感覚で・・・」なんて言うことはできず、「国際感覚」と言い換えなければ「おこられる」のでした。

アメリカの現地校では英語が話せない子ども達に、チューターがつき、特別に英語を教えてくれました。約1年後、我が家の子ども達の英語力がしっかりしてきたと、先生が面談の席でおっしゃいました。「あなたが教えているのでしょ?」と私に聞かれたのです。「我が家では日本語しか話しません」と答えると、先生は「本当ですか?」と聞き返されたのです。

一つの言語がしっかりすると、「次」の言葉が身につきます。母語がいかにしっかりしているか、それが基本です。母語で、十分に自分を表現できる能力がつけば、外国語でもちゃんと話すことができます。考える力がついていなければ、どんなに言葉を勉強しても、外国語は使い物にはなりません。

私自身、英語が話せるバイリンガルですが、母語である日本語の占める割合が大きく、どこまでいっても英語は外国語です。娘の場合は、二つの言語に全く差が なく、行ったり来たりがとても自然なのです。彼女の生い立ちや環境のなせる技ではありますが、娘自身が、日本語が好きで、日本語の世界を楽しめるからこそ、自然な日本語 が残っているのでしょう。

親として、子どもに「言葉」を伝えることができた、子育ての基本部分は成功したと思っている私です。後は本人次第・・・


PS:「タイトルの変更」をすればよかったのがわかりました。自分で正しいタイトルを打ち込めばいいのです。疑問が解けました。

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