2011年4月11日月曜日

外国人研修生


外国人研修制度 ご存じですか?日本の技術を海外からの研修生に教えるのが本来の目的です。1981年に制度化され、日本の中小企業での貴重な労働力として、主にアジア諸国、特に中国からの「研修生」が多く来日しています。

安い賃金で不当に働かされたというようなケースもあれこれ目にしてきました。せっかくの制度を悪用する企業も少なくなかったのです。

今回の大震災の折、東北の水産業会社で働いていた中国人研修生たち。大地震の恐怖の直後、会社の日本人の誘導で津波から逃れることができた人たち。彼女たちの世話に奔走し、食事を確保してくれたのは、自分自身が被災者となった会社の上司たち。そんな経験を帰国後に伝えているそうです。「さようなら」と言えないままに突然の帰国となったことを悔やむ人もいるとか。

茨城県のいちご農家では、働いていた中国人研修生が原発事故で帰国してしまい、収穫できなくなったいちごを腐らせてしまっている状況がテレビで放映されていました。

日本の各地で、研修生が日本を支えてくれたのです。現在の混乱がどのような形で収まるのか、まだまだ不透明ですが、本来の「研修」という意味をしっかり踏まえて、単なる労働力というだけでなく、彼らの将来を開く制度であってほしいものです。

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