2011年4月6日水曜日

こどものこころ


被災者となったお母さんがNHKラジオの朝の番組、「ラジオビタミン」のホームページにある掲示板に投稿しました。

「祖母の家に避難して生活をしています。4歳の息子がこのところ“津波ごっこ”をしているのです。やめさせたいのですが、どうしたらいいのでしょうか・・・」

返信としてのリスナーからの投稿です。
「小さいこどもは、ごっこ遊びをすることで、自分の気持ちを表現しています。それを押さえてしまうと、こころの中に辛い思い出を閉じ込めてしまいます。“津波ごっこ”をしかるのではなく、それをする息子さんをぜひ抱きしめてあげてください。息子さんのこころを大きく包んであげてください」

昨日のラジオビタミンのこの時間帯には鎌田實医師も電話で参加していらっしゃいました。

「すてきなアドバイスですね。お母さんは、お子さんを抱きしめながら、怖かった気持ちを一緒に共有してあげてください。そして、“あなたが大きくなる時には、きっと日本はいい国になっているからね”と話してあげてください。お母さん自身が希望を持って話しかけてください」と話していらっしゃいました。

直接震災の被害を受けた子どもたちだけでなく、大きな揺れを感じた関東以北の子どもたち、テレビで悲惨な映像を見つめた全国の子どもたち、みんなそれぞれにこころに不安を感じているはずです。

新学年がスタートするこの時期、子どもたちのこころをしっかりケアしなければいけないと多くの人たちが訴えています。千葉大学の藤川教授のブログ、藤川大祐 授業づくりと教育研究のページ3月13日の「地震のあと、学校で考えてほしいこと」をぜひ読んでみてください。

大震災、そして原発の事故。子どもたちが大きくなる社会が良きものになるように、全てのおとなが一人一人、やるべきことをやらないといけません。おとなとしての責任を果たさないといけません。日本が大きく生まれ変わるために・・・


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