2011年4月27日水曜日

文庫本


長い旅行に出かける時の必需品が文庫本。今回も本屋さんで目についたものを4,5冊買ってきました。仕事の旅行ではホテル滞在の時間に結構読めるのですが、今回はおしゃべり相手が多いので、やっと一冊が終わりました。

「いきなりはじめる仏教生活」釈徹宗(しゃくてっしゅう)著。文庫本としては厚い350頁の本。最近「仏教的」考え方に興味がある私が、新聞で釈氏の文章をよく読んでいたので、手に取った一冊。「宗教とは何か」というところから始まって、複雑な内容を、軽く、それでいて十分な説明がなされているのでとても読みやすい本でした。

仏教がいかに日本文化に根付き、あまりにも日常的であるために、「宗教」としての意識を持つことなく、私たちが触れていることを改めて思い起こさせてくれました。外国の人、特に一神教の人に日本人の宗教観を説明するのはとても難しいのですが、これから世界が目指していくべき生き方が多く示されているように思いました。

今回の旅で懐かしい友人たちを訪問している私です。たとえ長年会っていなくても、会ったとたんに昔のままに戻れる人たちとの会話の楽しいこと。そして、あれこれ話しているうちに、この本で読んだ自然との共生やあるがままの生き方を、私の友人たちが共有していることを再発見しています。

偶然手にした本ですが、その中に今、私が必要としていることが詰まっていました。もう一度読み直してみよう、そう思っています。

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