2010年11月12日金曜日

京都賞



稲盛財団INAMORI FOUNDATIONに よる京都賞。昨日の午後、記念講演会に行ってきました。当初1700名定員で募集した聴講希望者が何と3300人にもなったとか。今回受賞のiPS細胞研 究の山中伸弥(やまなかしんや)京大教授の「人気」だったようです。私に届いた聴講のはがきも「モニター会場」のものでした。

午後1時からの講演会の10分前に山中教授がモニター会場に登場。「今日はご来場ありがとうございます。講演会場に入っていただけなくて申し訳ありません」という挨拶がありました。



超特大のモニター画面での山中教授の講演はiPS細胞の研究に至るまでのお話しでした。今まで何回も講演をしてきたけれど、難しい内容を一般の人が理解できるように話すのが難しい・・・とのこと。京都の写真集を手にして、わかりやすく例をひきながらの講演でした。

1999 年、奈良先端科学技術大学院大学で初めて自分の研究室を持った時、研究室に入ってくれた2人の大学院生と1人の技術者の大きな顔写真をスクリーンに映し出 した山中教授。「彼らの存在なしでは、現在の研究成果はあり得ませんでした。二人の娘同様、私にとってなくてはならない人たちです。私には妻がおります が、もちろん妻はそのみんなに勝る存在です」などとユーモアを交えたお話しにはグングン引き込まれました。

新設された京都大学のiPS研究所の若いスタッフの写真も、すてきな笑顔が並んでいました。若い人を大事にする山中教授の人柄がうかがえました。


同時受賞の南アフリカ出身のウィリアム・ケントリッジ氏。高いお鼻にはこんな老眼がひっかかるのですね。

京都賞3氏 万雷の拍手(授賞式の新聞記事です)

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