2016年9月2日金曜日

障がい者とスポーツ

現在の障がい者スポーツが始まったきっかけは、第二次世界大戦後、イギリスでの傷病兵のリハビリが目的でした。時代が変わって、戦争で障がいを負う人の数は少なくなったものの、世界各地の紛争地では障がい者として生きて行かなければならない戦闘の被害者が、多く生まれています。シリア難民も例外ではありません。

イラクを始めとした紛争地での医療活動や生活支援活動を続けているJIM-NETの現地支援レポートにスポーツを始めたシリア難民の障がい者のビデオがあります。

医療用の車いすで、車椅子バスケットをする姿は、競技として盛んになってきた車椅子バスケットとは全く違います。ですが、スポーツをすることで、生活そのものが大きく変わったことを話す彼らは、難民としての生活で、希望を見つけ出した明るい表情です。

障がい者スポーツは近年、「障がいを持つ気の毒な人がするスポーツではない。競技レベルの高さ、アスリートとしての彼らを見てほしい」と言われます。確かに、私が車いすフェンシングに関わり出した20年前とは状況が大きく変化してきました。2020年の東京パラリンピックに向けて、これからの4年は、パラリンピックスポーツにとっての大きな変化の時期だと思います。

ですが、このJIM-NETのビデオを見て、スポーツによって人生を大きく広げていく人たちの存在に改めて想いを馳せました。私自身も、スポーツを通して人間として豊かになっていく人たちと時を過ごせた幸せがたくさん
あります。

9月7日に開幕のリオパラリンピック。出場するアスリートの競技を堪能するのはもちろんですが、出場できなかった多くの選手たち、スポーツを通して生きる歓びを見つけられた障がい者の人たちのことを思っていたいものです。


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