2015年2月26日木曜日

「きのね」

作家宮尾登美子さんが亡くなったあとに、作品を読んでみようと思って図書館に予約した「きのね」。文庫本上下巻二冊はそれぞれにしっかりした厚み。断食セミナーの荷物に入れました。

内容についても事前に何も知識なし。歌舞伎界のお話であることを読み始めてから気づいた私。戦前、戦中、そして戦後、女中奉公に出た主人公の一代記。「耐えに耐えた」という人生だったけれど、それが自分にとっての幸せなのだと思って行き抜いていく主人公の姿は「今時」(いまどき)の感覚とは全く違うけれど、違和感なく、引き込まれてしまいました。

新幹線の中で、断食セミナーのホテルの部屋で読みふけりました。特に、セミナーからの帰り、ひかりに乗り損ねて、初めてのこだまで、三島駅から京都まで延々3時間(それも少々遅れて)その時間が何とも嬉しく思えたほど、久しぶりに本にのめり込んでいました。

作家の技量というのでしょうか、きれいな日本語がとても心地よく、大満足で読了。一週間後の東京行きには、有吉佐和子さんの「青い壷」を駅で購入して、これも二日で読み切りました。小説はあまり読まない私なのですが、これからは著名な作家の代表作は読んでみたい、そう思った読書三昧の日々でした。


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