2010年7月15日木曜日

躍ることば

「言葉が音楽のように聞こえてきました」

テレビの番組でお薦(すす)めの本について話している人のコメントでした。

文字 から音が浮かび上がってきたのですね。文字が躍(おど)っていたのですね。

本を読んでいるといつも「音」を感じる私です。音としての言葉 が大好きです。黙読をしていても、頭の中には音が飛び交っています。日本語でも英語でも・・・

数年前、TOEICの試験を受けた時、警告 書が目の前に表れました。そこに書かれた意味がわからなかった私でした。数分後、再度警告です。そして、試験が終わったあと、「事務所に来てください」と 言われてしまいました。

試験中、英文を黙読している私の口から小さな「音」が出ていたようです。それに周りの受験生がクレームをつけ、警 告となったのです。本人は全く気づいていませんでした。

「実際には妨害行為とは言えないので、今回は結構ですが、気をつけてください」と 言われ、無罪放免でした。私の周りにいた受験生の方々、ごめんなさい・・・

静かな時には「音」を出さないようにしないといけません。でも 自然に音があふれてくるのです。なかなか押さえ込んではいられないのです。

目に入った文字を音にして判読するのは、こどもっぽいのかもし れません。でも昔の日本人は新聞も声を出して読んでいた人が多かった、とどこかで聞いたことがあります。「声に出して読みたい日本語」という本がベストセ ラーになっていたこともありました。

みなさんもきっと、声を出して読むのがお好きなはずですよ。小さな時に絵本を読んでもらったり、こどもに絵本を読んでいた時からずっと・・・

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