2009年8月24日月曜日

体と会話

今年の甲子園、開幕当初、雨で2日間も同じゲームが順延という珍しいこともありましたが、その後は順調に予定を消化して今日の決勝戦となりました。

勝ち進んだチームにとっては、ベスト8の試合あたりからから、体力の限界への挑戦となるのがこの夏のトーナメント。

新型インフルエンザでメンバーを欠きながらベスト8まで試合を続けた島根の立正大淞南(りっしょうだいしょうなん)高校。最後の試合では3人の控えの投手の欠場で、文字通り一人でマウンドを守ることになった崎田聖羅(さきだみら)投手。

「疲労はすごくあった。でも僕しかいない。何球でも投げるつもりだった。」と試合後に語っていますが、精神的にも肉体的にも追いつめられた状況は、想像するだけでもこころが痛みます。

野 球の経験を通して、大きく成長するのが高校生。でも、もし体に致命的なダメージが生じるとすれば、見逃すことはできません。ピッチャーの体力保持を考え て、数年前から準々決勝が2試合づつになったとはいえ、同じ日のベスト8の試合で、花巻東高校のエース、菊池雄星投手が背中の痛みを感じて降板していま す。昨日の準決勝でも本調子ではなく、打ち込まれてしまいました。

近頃は高校生でも、高気圧カプセルや鍼灸(しんきゅう)などによって疲労回復をはかるようですが、本当に必要なのは、「自分でいつでもできるケア」だとスポーツページのコラムにありました。

肩やヒジが、どこまで曲がるか、ひねれるか。普段と同じになるまで体をほぐし、筋肉の緊張を翌日に残さないことが大切なのだそうです。

自分の体をよく理解して、体と会話ができるかどうか。高校野球の選手だけではありませんね。私たち一人一人が、この会話能力を()高めないと・・・

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