2009年8月5日水曜日

ワイドショー?

裁判員裁判制度がスタート。最初の裁判について、連日詳細な報道が続いています。NHKテレビでも特別の放送枠や、ニュースの時間に「微(び)に入り細(さい)に渡って」裁判の進行状況を知らせてくれます。

この報道を見て「これはワイドショーだ」と感じる私は不遜なのでしょうか。

確かに新しい制度の最初の裁判として、多くの人の興味を引き、また興味を持つべきことがらではありますが、テレビで「そこまで」詳しく、それも同時進行で知らせる必要があるのでしょうか。

殺人事件です。人が殺され、その犯人への判決を下すという、とても「大変な」裁判なのです。被害者の家族の様子、裁判員の様子(服装も含めて)、検察官や弁護士のことばづかい。「偶然」この制度の最初の裁判になった事件。その詳細が次から次に日本中に紹介されます。

4 日の夕刊にフリージャーナリストの江川紹子(しょうこ)さんの裁判傍聴記が掲載されました。オウム真理教事件などの裁判を長年取材している江川さんのコメ ントには、法廷の内部がカーペット敷きに、傍聴席のいすが紅色系の布張りになって、ぐっときれいになったとあります。モニターが場内のあちこちにおかれた ハイテク化も大きな変化だそうで、今回のこの裁判がいかに特別であるかが理解できます。

検察側、弁護側の冒頭陳述や証拠説明の様子も文章から情景が浮かんできます。江川さんの主観も含めて、文字で表現されていることで十分だと私には思えました。

速報で伝えるべき情報と、しっかりとまとめた形で伝えるべき情報があるように思います。ただただ声高(こわだか)にあおるような番組作りはやめてほしい、そう思います。



PS: 「微に入り細に渡り」が辞書に出てきませんでした。ウェブにこんな比較がありました。

細かいところまで深く入り込んで、という意味であれば、
「微に入り細に入り」

細かいところまで広く、という意味であれば、
「微に入り細に渡り」

細かいところまで気を配り、という意味であれば、
「微に入り細を穿(うが)つ」

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