2018年9月14日金曜日

笑わぬ知事

8月に亡くなった沖縄県の翁長知事。その最後の日々を夫人から取材した記事がありました。

今年の4月に膵臓に腫瘍が見つかった翁長さん。「(任期の)12月まではもたないかもしれない」と夫人に告げたそうです。

6月23日の沖縄全戦没者追悼式で挨拶し、7月27日の会見で名護市辺野古の埋め立て承認を撤回すると表明。「この体調で記者の質問に答えられるだろうか」と不安を口にしたその朝。小さな薬を飲み込むのにも20分かかるような状況だったとか。

記者会見から帰宅すると玄関の椅子に座り込み、寝室に戻るの気力がほとんど残っていなかった翁長さん。そして7月31日に再入院、8月8日に死去。

5年生存率が極端に低い膵臓がん。自分の時間が残り少ないことを知った翁長さんは最後まで力を振り絞って職務を続けられたのでしょう。知事になってからの約4年、夫人は翁長さんの笑顔を見たことがなかったと語っています。「本当は明るくてよく笑う人だった」と。

沖縄のことを「自分事」として考えていますか?そんな問いを目にしたことがあります。私たち全てにとって重いことばだと思います。命をかけて信念を貫いた翁長さんのことばを改めてこころに留めるべきでは、と思います。たとえ、立場が違っていても、考え方が違っていても・・・

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