2015年5月28日木曜日

善魔

作家の遠藤周作さんが「善魔」ということばを使っていらしたことを知りました。

善魔とは自分の宗教や主義だけが正しいと思う人のこと、だそうです。

〈彼らはいつも正義の旗じるしをかかげる。そしてそれに少しでも従わぬ者を悪の協力者と見なしてしまうのである。(略)自分の主義にあわぬ者を軽蔑し、裁くというのが現代の善魔たちなのだ〉


1974年に書かれたエッセイの中のこの文章は、今の世の中もズバリと表しているように思います。書かれた当時よりも今のほうが、同じでないものに対する許容性がなくなってきているように感じます。ヘイトスピーチしかり、世界各地の宗教の対立しかり。私たち一人一人のこころの中にも「自分こそが」という想いが強まっているのかもしれません。

「遠藤周作さんは安易にレッテルを貼らず、前、横、斜めから人を見ようとしていました」という元担当編集者のことばに、「さて、私はどうかな」と考え直してしまいました。「善魔」が私の中から顔を出していないかしら・・・

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