2013年4月6日土曜日

復元納棺師

3月9日のブログに記載した映画「遺体 明日への十日間」
http://gorosatomama.blogspot.jp/2013/03/blog-post_9.html

東日本大震災後の釜石市の遺体安置所の映像として映し出される「遺体」は、汚れてはいても、傷ついた姿が出てくるはずはなく、実際はどんなに大変だったことだろう、と想像しながら画面を見ていました。

朝日新聞の土曜版に先日掲載された「復元納棺師」の笹原留以子(ささはらるいこ)さん。震災直後から遺体安置所を回って、ボランティアで個人の生前のおもかげを復元してきた方です。震災後5ヶ月間で、乳児から90代のお年寄りまで300人を超える方々を復元。

復元といっても、生前の写真があったのは、2割ほど。違和感のない「笑顔」にすることを心がけたとか。肌を指でさすって、輪郭を整えていくと、生前の笑いじわを見つけることができるのだそうです。一人に4、5時間をかけ、寒さの中、手がしびれ、右手が上がらなくなってくるような状況での作業が続いたのです。

あまりにもつらい現実に向かい合う日々、自身も悲しみをためこんでしまって、泣き崩れたこともあったとか。

お孫さんの女子高生を復元した時に、おばあちゃんが、「あんたの手は、たくさんの悲しみに出会うんだね。だから、くじけないように魔法をかけたげるよ」と言って抱きしめてくれたのだそうです。この一言で頑張ることができたと・・・

遺(のこ)された人たちが、「生前の一番の笑顔を思い出し、覚えていてあげてほしい」との一念で続けた復元作業。どれだけの人が救われたことでしょうか。

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