2008年7月21日月曜日

認認介護

認知症の人が認知症の人を介護すること、それが「認認介護」。程度の差はあれ、高齢の夫婦がそれぞれに認知症を発症した状態で二人だけで生活していると、確かに認認介護となります。老人が老人を介護する「老老介護」という言葉がありましたが、これからはこの「認認介護」がより増えると予想されているとのこと。

2005年の全国の認知症高齢者の人数は約205万人。それが2035年には2,2倍にあたる、約445万人を越えるという推計を目にしました。認知症に関する診断技術が向上したこともあって、認知症と数えられる人がドンドン増えていくという数字です。

認知症にならないためのトレーニングや食生活など、このところ、そんな文章をよく見かけます。それだけ認知症への関心が高まっている、つまり問題化しているということなのでしょうね。

人の一生はちゃんと意味あってのものですから、認知症を発症することも意味があるのだ、そう思います。ですが、日々認知症の母を見ていると、いかに心静かに・・・・と思っていても、心の中に大風が吹くことがあります。ただ、母を通して、色々なことを考えるようになったのも事実です。

やみくもに「認知症になったらどうしよう」と恐れることはなく、自分らしく年を取る上手な方法を考えていきたいと思います。人様のお役に立つおばあちゃん、そんな存在になれればいいな・・・

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