2016年7月11日月曜日

寄付の文化

車いすフェンシングの活動資金確保のために、クラウドファンディングを利用しませんか、というメールが今までにいくつも届いています。イベントや何かを購入するために、目標額を設定して、インターネット上で寄付を募るシステムです。

日本のクラウドファンディング、車椅子ラグビーのページには、寄付の額によってもらえる「リターン」のリストが画面の右側に並んでいます。ステッカー、タオル、Tシャツ、壮行会ご招待など寄付の金額が多くなると、特典が増えていきます。

一方、アメリカ版クラウドファンディングで同じ、車椅子ラグビーを検索してみました。FirstGiving、車椅子ラグビー 寄付をした人や会社の名前と金額(匿名もあり、のはず)やチームメンバーの名前と、その人が集めた(その人の名前で集まった寄付の)金額が書いてあります。「リターン」のようなものは見当たりません。

以前、息子がボルチモアの子ども病院への寄付のページを会社の仲間と一緒に作っていて、そこに寄付をしたことがあります。好きな金額を打ち込み、クレジットカードの手数料も払いますと意思表示し(金額相当が寄付となるように、もちろんこれは個人によりますが・・)、必要なことを打ち込むだけ。何にも送ってもらっていませんが、寄付は寄付、これでいいのだと思っていました。

日本のふるさと納税という究極の寄付に対して、自治体からの特典が豪華になりすぎているとの報道がありました。特典を目当てにふるさと納税をしている人も多いのでしょう、きっと。もちろん、自治体にとっての大きな収入源ですから、何の文句もありませんが、自分が納得できる相手先に寄付をする時に、見返りのことをまず考えるのは、どうかしら、と思ってしまうのです。

グリコのキャラメルについていた「おまけ」の文化が、お酒を買うとコップやお皿がもらえる、というような景品付きの商品が増えることにつながったのかな・・・なんて、勝手なことを考えている私です。おまけ
をもらって嬉しかったことはまずないので、おまけがつかない商品を買おうとする私は少数派なんでしょうね、きっと。

車いすフェンシングでクラウドファンティングを企画したら、何をおまけにつけるのかな。その準備、経費もばかにならないな・・



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