2011年10月12日水曜日

アンチ断捨離

家の中をすっきり片付けて生活しよう・・・という声が聞こえるようになって久しいこと。ですが「断捨離」や「すっきり」はリスクが高いという意見を読みました。

経済アナリストの森永卓郎さんです。東日本大震災後、関東地域で店がからっぽになったのは、都会の狭い空間に住む人たちが、食品や日用品は近くのコンビニやスーパーを冷蔵庫や納戸代わりにして、必要なときに必要なだけ買う習慣となったからなのだそうです。つまり手元にストックがない、非常時に個人が対応できず、パニックになってしまったというのです。

経済活動もしかり、物作りの現場でも在庫を持たない「効率化」が、震災後の生産中止を招きました。

現在のデフレ経済の中で、将来豊かになって大きな家に住んで・・・という夢が描きにくくなり、物を捨てて、狭い家を効率的に使おう、そう思う人に「断捨離」が受け入れられた・・・と。

「すっきり」ではなく「ごちゃごちゃ」の中から生まれる発想や豊かさも大切という森永氏はオタクとしても有名で、55種類10万点のコレクションが趣味だそうです。

インタビューした記者は、断捨離ですっきりした部屋に、しばらくすると物が増えたとか。「すっきりしたら安心して買ってしまうようだ。片付け術とは、実は買わせるための“消費喚起術”だったのでは」と思ったそうです。

私自身、2月25日けやき便り: 老前整理にも書いたように、ぼちぼち本気で片付けなきゃ、と考えているのですが、正反対の考え方を読んで、「そうだよな・・・」とまたまた影響されそうです。

色々な意見はあって当たり前。自分にとって心地よい生活作りが大事なんですね。・・・やっぱり片付けだそうかな・・・



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