2009年10月20日火曜日

パワーポイント

もともと企業などが企画提案や広告宣伝のプレゼンテーション用として使われていたコンピューターソフトのパワーポイント。最近では会議・講義・講演会などでは、使われない場面が少ないように思います。

コンピューターが苦手な人にはちょっと手強(てごわ)いことでしょうが、慣れてくると、初心者でも「それなりに」使えるのがこのソフト。グラフや表、画像を組み込んだ画面を示しながらの説明は、確かにわかりやすいもの。

ですが、暗くなった場内で、スポットライトを浴びる話し手を見る人はほとんどなく、観客(聞き手)はただスクリーンを見つめるだけ。話し手の独特の雰囲気などを味わうことも少ないように思います。

そ れと・・・このパワーポイント、作成に凝(こ)り出すと、きりがないのも事実。画面転換も上下・左右どんな方向からも「めくる」ことが可能ですし、それに 音をつけることもできます。色で華やかな画面にしたりなどその他にも「やり出したら止まらない」状況になることがしばしば。

伝える内容の吟味がおろそかになって、せっかくのパワーポイントの効果もそれほど・・・という状況にも陥(おちい)りがち。

人に語りかけるとき、素朴な「第一感」を話せと言われる。雄弁ではなくてもかまわない。自らの考えや思いを自らのことばで話すことだ。パワーポイントからは「第一感」は生まれない。

この新聞のコラムの文章に賛同します。

大学などの教育現場でのパワーポイントでの授業が学生や生徒に強烈な印象を与えることができるのでしょうか?教育者の生の声がしっかり伝わること。単に知識を与えるだけでなく、プラスアルファが伝わってほしいと思います。

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