2016年5月31日火曜日

「記憶はつながりの中に」

久しぶりに誰かに手紙やメールをだすときの常套句(じょうとうく)「お変わりありませんか」。

生物学的な解釈をすると、生命体としての人間の細胞の構成成分は常に分解されつつ、同時に合成され続けているというのです。更新され続ける私たちのからだは一年もたてば物質的にはほとんど別人になっているというのです。だから本当の挨拶のことばは「お変わりありまくりですね」がいいとか。

生物学者の福岡伸一さんの連載コラム、「福岡伸一の動的平衡」で読んだ文章。専門的ではあるけれど、新聞の掲載文章ですから、いつもより「ゆっくりめ」に読めば、大体わかる・・というかわかったような気持ちになれます。

物質的にすっかり変わってしまう私たちがなぜ記憶を保つことができるのか。福岡さんは、それを環状線にたとえています。レールや枕木は時とともに古くなって取り替えられている(開通当時のものは何も残ってはいない)けれど、駅の位置は常に同じで、その関係性は全く変わらないというのです。リンクを貼ってもそのまま読めないようなので、書き直してみましたが、自分のことばで書くのは難しい・・・

「記憶は物質として保持されているのではなく、関係性として保持されいるのである」というコラムの最後の文章に、強く惹かれた私。大切な人との記憶を持ち続けられることに感謝。


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