2016年3月4日金曜日

UNHCR

国連難民高等弁務官事務所UNHCRで働く日本人のドキュメンタリー。シリアからの難民をそれぞれの持ち場で支える日本人スタッフたち。

冬の地中海をトルコから渡ってきた人たちを、ギリシャのレスボス島で迎える女性職員。一人一人に気を配り、「大丈夫ですからね」とことばをかけます。

シリアの爆撃の煙が遠くに見えるヨルダンのキャンプ。たどり着いた人たちを迎える女性職員。どんな時でも笑顔で話しかけることを心がけているとか。

ヨルダンの首都アンマンまでたどり着いても、職につけず、UNHCRの支援金のみで生活している家族。生活の見通しが立たず、戦火の続くシリアに戻るという家族を説得しようとする女性職員。

難民の第三国定住の可能性を探って、各国と連絡を取る女性職員。緊急手術が必要な女の子をデンマークが引き受ける様子も。カナダへの第三国定住が決まった家族。シリアに残った両親に電話でそれを伝える男性は、ただただ涙。新しい人生に踏み出せるシリア難民はヨルダンに逃げた人の中のたった1%。

UNHCRの職員として、難民の命を救うだけでなく、子ども達に教育の機会を与え、将来祖国再建の人材となるようにしたいというコメント。「祖国」という感覚がとても甘い日本人。世界の現場に立つ彼女達は難民の問題を「他人事」ではなく自分のこととして捉え、日々奮闘していました。


0 件のコメント: