2012年6月6日水曜日

「わが母の記」

小さい頃から抱えていた母に対する息子の葛藤。その母親の認知症が少しずつ進み、家族が感じる戸惑いと混乱。その中で、長年自分が持ち続けた感情が、少しずつほぐれていき、会話が通じなくなった母のことばや存在そのものによって癒されていく息子。

静かな映像の中に、家族の心の揺れや変化が描かれていたこの映画。親が老いていくことへの戸惑いは、私には痛いほどわかるものでした。

そのまっただ中では、ただただ揺れ続けていましたが、それも私自身の人生の大きな経験となった今、懐かしさを感じるような・・・胸がちょっぴりキュンとなった映画でした。

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