2012年4月26日木曜日

同悲の心

「日本の天皇制とはどういうものなのでしょう。」 先日わが家での夕食の折、韓国人の友人が私たち日本人に問いかけました。

なかなか上手には答えられませんでした。現在の日本人にとって、それぞれの人が抱く「天皇像」「皇室像」は色んな形があるのではないでしょうか。

昨年の東日本大震災後、天皇陛下がテレビで被災した方々や国民に対して話しかけられた映像が強くこころに残っている私です。天皇陛下のお言葉から、被災者を案じるお気持ちが強く伝わってきました。

その後、天皇皇后両陛下が被災者のお見舞いに行かれた折、皇后様のお言葉、「よく助かってくださいましたね」を耳にした時、このお言葉の持つ暖かさに感激したものでした。

先日の新聞にも改めてこのお言葉についてのコメントがありました。  

「年齢、性別を問わず、今ここにある命への全き受容と感謝。命への敬意と祈り」がこの皇后陛下のお言葉に現れているというのです。

国民一人一人のために祈っていらっしゃる。その痛みを共に感じていらっしゃる。それを強く感じます。お二人が示してくださった「同悲の心」を持てる自分でいたい、そう思います。

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