2018年12月24日月曜日

軍隊のない国

コスタリカの居候君が日本を出発しました。11月13日に来日。車いすフェンシングワールドカップの強力助っ人として大会準備をサポートしてくれました。本番前は時間がある限り、一人で京都をウロウロ。御朱印帳のコレクションも20を超えました。

16日に大会が終わってから、各国の仲間と一緒に京都観光。彼をガイドとしてみんなが期待していたようです。車いすの仲間も動けるように、あれこれ工夫して京都を楽しんだはずです。

彼はこれから極寒のモスクワに移動して約一ヶ月すごします。その後の予定は未定。コスタリカと日本の往復フライトの帰国便は3月4日の予定。それまでヨーロッパをあちこちウロウロするとか。

私の体調不良が続いた11月。居候君がいるのは少し大変でしたが、彼の大らかなゆったりした存在はとてもいい気晴らしともなりました。「コスタリカの人はみんなノンビリしているよ」と自ら言うように、細かいことにはこだわらず、でも大会運営などの仕事はきっちりこなす人材です。

1949年に軍隊を全廃した国、コスタリカ。軍備費用がいらないので、教育などに予算が回せるのだそうです。九州と四国を合わせたぐらいの大きさの国が軍隊を持たないと決めた、その決断を下した指導者はすごい。居候君の穏やかな性格やコスタリカについての評判を聞くと、その判断は素晴らしいレガシーを国に残したことがわかります。

新年度予算で国防費がとてつもなく膨れ上がっている日本。軍隊はない、自衛隊だと言い張ってみても、実情は同じ。私たちが将来の世代に残せるレガシーはどんなものなのでしょうか。

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