2017年7月29日土曜日

ネガティブ・ケイパビリティ

Negative Capability:ネガティブ・ケイパビリティとは聞き慣れないことば。「すぐには答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」のことを言うとか。

「できない状況を受け止める能力」と言い換えられ、能力といっても、何かが「できる」ことを意味しない。

19世紀イギリスの詩人、ジョン・キーツが作ったことばで、元々は「詩作の際に自分を空っぽにして、対象を見つめ続けることの大切さ」を言い表した。

その後、精神科医がこのことばを再発見して、患者を診る際に欠かせない「共感」の土台となる考え方として精神医学の世界で使われるようになった。

教育や介護の現場でも広まってほしいことばだと、「ネガティブ・ケイパビリティ」の著者の帚木蓬生(ははきぎほうせい)さん。

「人と人が接するところの問題は、おいそれと解決できなくて当たり前。無力感をおぼえそうになったとき。このことばが支えになる人は多いはずです」と。





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