2017年4月2日日曜日

既知のこと

すでに知っていること、知っているつもりのこと、既知とは偏見でもあるということ。それが真実を見る目を覆い隠してしまことがあるという現実。

先日ネット上で話題になった英国BBCテレビ番組。韓国問題の専門家R・ケリー氏が自宅の書斎から生中継で解説を行っていた時、突然、後ろのドアから、小さな子供たち二人が部屋に入ってきた映像。大真面目で解説していた「お父さん」、そしてその子供たちを必死に部屋から連れ出そうとした女性の映像。「事故」とも言えるこの映像は、批判を受けることなく、微笑ましいエピソードとして広まった・・・のですが・・・

映像に登場した女性が韓国人女性であったことで、ネット上には確認されないままに「慌てたベビーシッター」と紹介されたり、解説がついたりしたのです。この女性は子供たちの「お母さん」でした。

実は私自身、最初にこの映像を見た時(息子が素早くFBにアップしていました)、この女性をベビーシッターさんだと思い込んだ一人だったのです。「無意識の誤解」とも言えるのかもしれません。

フェミニスト活動家でライター、ソラヤ・チェマリーさんが、自分も誤解した一人だったと書いています。「もし映像に写っていた夫妻の役割が逆だったら、どう受け止められていただろうか?女性が家事や子育てを続けるという思い込み、人種、民族、ジェンダーに対する固定観念がいかに強いものか」

「知ってるもんね」という「既知であること」が多くの人たちの理解を邪魔した今回のエピソードだったようです。

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