2016年6月24日金曜日

イメージ作り

15年近くも前の車いすフェンシングの海外遠征の時、試合前日に監督が言いました。「今晩、試合で気持ちよくポイントが取れるイメージをしっかり作ること」

翌朝、フェンサーの一人が「監督、どうしても相手から突かれるイメージしか浮かばなかったのです・・・」と。「アホッ!」と監督。その日の試合はぼろ負けでした・・・

リオオリンピックのトライアスロン日本代表となった京都出身の上田藍さん。2006年から「オリンピックで金メダルをとることができました。ありがとうございます」という文章で始まる「感謝日記」を毎日続けているのだそうです。未来のことを過去形でつづることで、イメージが現実に近づくと信じているのだそうです。

「願いがかないました、ありがとうございます」と祈るようにと教えられたことがある私です。「願いをかなえてください」ではないことが不思議でした。でも自分の中に確固とした信念、イメージを植え付けるためには、「願いはすでにかなっている」と思う方がより強い祈りになるようです。

上田さんのご両親は手書き友禅の職人さん。お父さんは、藍さんがリオでメダルととって、天皇・皇后両陛下にお目にかかるときに着ていく着物を製作中とか。親子の夢はしっかりかなっているのですね、きっと。

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