2016年2月25日木曜日

フィリピンの大統領

先月末の天皇皇后両陛下のフィリピンご訪問。その時期の報道のあれこれから、第二次世界大戦で戦った日本とフィリピンが現在の友好関係を築くまでの歴史を少し学んだ気分になりました。その中で、戦争犯罪者として収容されていた日本人に恩赦を与えたキリノ大統領の存在がとても大きいことがわかりました。

戦争という暴挙の中で、キリノ大統領は、日本軍に妻と娘を殺されています。自身が日本を憎んでいた、はずです。

「将来の比日関係を見据え、対日憎悪の連鎖を断つことの大切さをフィリピン国民に示し、日本国民にはフィリピン人の痛みへの理解を促した」とされる、キリノ大統領の恩赦。議会の承認を受けることなく、自身の判断で「戦犯の日本人全員を釈放し、日本に送還する」ことを決定したのです。

赦(ゆる)すことの難しさ、それを大統領という立場で行ったことが、どれほど大変だったのかと想像します。この恩赦によって、次の選挙では落選したというキリノ大統領。個人の感情に封をして政治家として、国の将来を思って判断をした人。大きな視野を持った人に救われたのは、戦犯の日本人だけでなく、日本、フィリピン両国の国民だったような気がします。

赦すこころを人は持つことができるのですね。たとえどんな状況にあっても。


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