2015年12月24日木曜日

快適な排泄のために

母の介護の日々は「おしも」の世話に明け暮れた、そんな思い出があります。おむつが年々改良され、介護する身には何ともありがたい時代となってはいたのですが、やはり介護の中で大きな負担となる作業でした。母自身も自分の排泄の世話をしてもらうとは、想像もしていなかったのではないか、と思ったこともありました。

高齢のせいだけでなく、病気や事故で自分で排泄ができなくなった人への新しい機器が開発されているのを知りました。超音波によって膀胱の尿量を測定し、それを見て、家族がトイレに連れていくタイミングがわかる、そんな機器なのだそうです。本人の感覚がマヒしている場合、「失敗」することも増えてしまいます。家族にとっても、そして本人自身にとってとても辛いことです。

クモ膜下出欠の後遺症を抱える58歳のご主人を介護する奥さんは「トイレへ行くことは大切で、本人の自信につながる」とコメントしています。不自由になっても、排泄行為がコントロールできることが、個人の尊厳を守っているのだと思います。

技術革新がさらに進んで、今では考えられないものが作り出されるかもしれません。食べて排出する、この人としての自然な行為がよりしっかりサポートされていくといいなと思います。

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