2015年12月2日水曜日

一人一人から

年功序列というと、以前の日本の企業における働き方。実力もないのに勤務年数が長いだけで給与が高くなるのはおかしい、見直しを、言われるようになって出て来たのが成果主義。実力ある人が、その実力に応じた評価を得て、報酬も高くなるというシステム。とても合理的、のはず。

「人は人を評価できない」という持論のもと、現在でも年功序列の人事制度を続ける中小企業の会長。光学関連のメーカーとして技術を積み重ねて世界トップレベルにまで達したというこの会社。新しい技術開発や発見をするためには現場での試行錯誤が続くもの。たとえ目に見えた成果が出ていなくても、その積み重ねが「次」につながり、大きな業績を生み出すかもしれない。社員全員が研究開発人材として、それぞれの能力を発揮しなければ、会社としての発展もない。

評価を気にしないで研究や開発を続けられる環境整備。とにかく「成果主義」がいいのだ、というような現代の考え方に逆行するようだけれど、本気で仕事に没頭しようとする社員にとっては、心地よい職場のはず。

組織とは一人一人から成り立つもの。会社でも組合でも協会でも全て同じ。「いちぷらすいち」が「に」以上になるのも、一人一人が輝けばこそ!


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