2018年6月24日日曜日

丁寧なことば

「いつもきれいにお使いくださりありがとうございます」。最近、公共トイレで見かけるようになったことば。このことばには「トイレを汚す人がいて困っています。汚さないでくださいね。おわかりですね」そんな意味が含まれているような気がする、とラジオから流れてきました。

近頃、耳にしたり、見かけることばが丁寧すぎるな、そこまで言わなくても、と感じることが多いこのごろ。私の耳がピンと立ちました。

コメンテーターは気になる表現を並べます。

・ご注文のお品は以上でおそろいでしょうか?(注文したのはラーメン一つだよ)

・夜には気温が下がります。何か羽織るものを持っておでかけください。
   (ありがとう、でも自分で考えるよ)

丁寧なことばを使うことで相手の気持ちを考えているように見せていて、本当は相手のことは考えていない。クレームをつけられないように前もって対策している。そんな気配を感じる表現はかえって失礼だとこのコメンテーターは言います。

他人の気持ちを忖度する社会。言いたいことを自然に言うのが難しくなっていく社会。今の日本はそんな社会になっているのでは、と締めくくっていました。

小さい頃からことばの間違いを祖母からしっかり修正されて育った私。「おかしな表現」を聞くと今でも私の「ことば受信機」がピッピッと反応してしまいます。




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