2016年12月18日日曜日

文章力

一般教養と訳されるリベラルアーツ。アメリカでは小規模なリベラルアーツカレッジが今も根強い人気を保っている、というコラム。

一般教養を4年間学ぶといっても、お手軽な科目の寄せ集めではなく、その内容はそれぞれに深いレベルまで達しているという。その教育の根本となるのが思考の訓練の場としての作文教育であるというのがとても興味深い。

私の小学校時代を思い出すと、作文の時間がとても多かったように思う。教育大学付属の小学校だったから、ということもあるかもしれないが、同志社中学に進学したあとよりも、小学校時代には沢山作文を書いていたような気がする。

アメリカのリベラルアーツカレッジの文章訓練とは全く違うレベルだけれど、学びの基本はどの年齢でも自分の文章を書く力をつけることのはず。

娘が小学校5年生でアメリカから戻って日本の小学校に通い始めた頃、作文らしきものがあまりないのが気になっていた私。レポート作成もほとんどなかった。担任の先生との面談で「レポートの宿題はないのですか?」と伺ったら、「まだ早いですから」との返事。

アメリカの小学校では一年生の頃から必要な資料を見せて(絵ばかりの百科事典であっても)そこから自分の考えを書かせていたので、「まだ早い」に一瞬戸惑った私。

コミュニケーションの基礎ともなり、人間理解にもつながる能力であるはずの文章力。これも時代の変化とともに大きく変化していくものの一つなのでしょうか。


0 件のコメント: