去年は6月のはやぶさ帰還から、「はやぶさ」という言葉に敏感になっている私です。先日、車の中で聞いた番組。目的地に到着したあとも、降りずに聞き続けていました。
タイトルは「はやぶさ永遠なり」。はやぶさプロジェクトのマネージャー、川口淳一郎氏の「ナイトエッセイ」の再放送でした。
次から次に生じる不具合にスタッフ全員が知恵をしぼってどのように対応したのか。内容は専門用語もたくさん出てくるので、全部を理解するのは難しかったのですが、どれだけ大変であったかは、十分に伝わってきました。
トラブル解決のために、一か八か(いちかばちか)、初めて試みることもあったようです。色んな工夫を続けた結果、7年以上の宇宙滞在からはやぶさは無事地球に帰還。回収されたカプセルの落下地点は、前もって計算された位置をたった500メートルはずれただけだったそうです。
川口さんは、このプロジェクト全てがいかに「ラッキー」だったかと語りました。ですが、その幸運を実力とする努力が今後も必要だと言います。より高度な技術で、より安定した宇宙探査ができるように、これからが大事だと言います。
はやぶさのプロジェクトが正式に認可されたのは、1996年。去年の「事業仕分け」で予算はほぼゼロになるところでしたが、6月の帰還成功で「次」につながったようです。科学技術の発展には息の長い政策が必要であり、挑戦が続けられる環境が不可欠であると川口さんは強調していました。
今後日本が科学技術の面で世界的レベルを保つためにも、ハイリスク・ハイリターンを覚悟した政策が必要です。今の政府がその重要性をしっかり理解し、長期的にサポートしてほしいものです。
2010年11月30日:けやき便り: 「自由落下法」
2010年6月11日:けやき便り: はやぶさ帰還へ
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