開催が危ぶまれた今年の春の選抜高校野球が開幕しました。冒頭は震災被災者の方々への黙祷。関東以北の被災地からの高校を観客は大きな拍手で歓迎し、宮城の東北高校には、一段と大きな拍手が送られました。司会、演奏、合唱、全て高校生が担当し、派手さを押さえた開会式でした。
国歌は女子高校生が歌いました。アメリカではスポーツシーンでの国歌斉唱はアカペラ(無伴奏)で歌われることがほとんど。日本でも多くなりましたね。澄んだソプラノの声がゆったりと流れ、普段の吹奏楽とは一味違うさわやかな「君が代」でした。
岡山、創志学園の野山慎介主将の選手宣誓が終わった時、「すごい!」と思った私です。開会式後にインタビューを受けた彼はとても早口でしたが、宣誓では、ゆっくりはっきりした聞きやすい声で、すばらしい内容の宣誓をやり遂げました。
創部1年目での選抜初出場、2年生だけのチームの主将である彼は、「私たちは16年前、阪神大震災の年に生まれました」と宣誓を始めました。「今野球ができること、生かされていることに感謝して・・・」のことばも胸に響きました。
「被災地のみなさまにこころを寄せた大会として開催を決意した」、という大会会長の挨拶。私たち全てが生かされていることに感謝して、被災地の方々を想い続けていきたいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿