2011年3月25日金曜日

津波てんでんこ


津波で大きな被害の出た岩手県釜石市。この地域で伝わっていることば、「津波てんでんこ」。津波の時は、家に向かうのではなく、てんでんばらばらに、今いる場所に一番近い、安全なところに逃げなさい、という意味だそうです。

地震発生時、午後2時46分、市内の小中学校にいた生徒は全員無事に避難できたそうです。市内の小中学生は合計2924名。そのうち死者・安否不明者は欠席や早退で自宅にいた5人。

1933年の三陸地震や60年のチリ地震津波などで被害を受けた釜石市は、2004年から小中学生に津波の怖さを教える防災教育を続けてきたそうです。

  ・ 揺れたら家に向かわず、とにかく逃げろ。
  ・ 状況を見て自分で判断すること。
  ・ 人を助けること。

この三つを子どもたちに伝え続けたのは、市の防災・危機管理アドバイザーを務める群馬大学大学院教授の片田敏孝さん。震災後釜石市を訪れ、そのあまりにも変わり果てた街の姿に涙する片田さんを、偶然テレビで見ました。避難所で子どもたちの無事な姿を見て、改めて涙ぐむ先生でした。

「子どもの防災意識は高まった。ただ、そこから地域全体に広めていくという道の半ばで大津波に襲われてしまった」と悔しい気持ちを抱く片田先生は、子どもたちに、津波から身を守る知恵と経験を「次」に伝えていってほしいと期待していらっしゃるとのこと。

今回の震災では、若い世代の活躍が報道されます。期待しましょう。次の世代に!



PS:セリーグの開幕が4月12日になりましたね。よかった「当たり前」のことが通って。新井選手会長どの、ごくろうさまでした。

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