2011年3月20日日曜日

ピアノ協奏曲

今日の「題名のない音楽会」、佐渡裕(さどゆたか)さん指揮で辻井伸行さんがチャイコフスキーピアノ協奏曲第一番を演奏しました。

2009年クライバーンコンクール優勝の折の私のブログです。

けやき便り: 心の目

フルオーケストラとこのチャイコフスキーピアノ協奏曲第一番を演奏するのが小さい時からの夢だったと演奏前に語っていました。体格も立派になり(少々太り気味かな・・・)おとなの雰囲気となった辻井さんの演奏。両手の指が繰り出す力強い音に圧倒されました。

私たちが目で鍵盤を追いながら弾くのとは違い(素人を比較してはいけませんが・・・)彼にとって、音楽そのものが鍵盤の中から浮かび上がってくるように感じました。

辻井さんを小さい時から励まし、支えてきた佐渡さんが、指揮台から辻井さんを見るまなざしが温かく、指揮棒が止まった時にわき上がったブラボーの歓声は、音楽のすばらしさに感嘆した聴衆の声でした。

こころが詰まってしまうような時間が流れています。その中で、音楽の持つ「ちから」を実感しました。

被災者の方々にとって、まだまだ音楽を楽しむような状態ではないことでしょう。でもそれぞれの方にとって、こころが和(なご)む音楽を耳にしていただければ、と願います。

0 件のコメント: