2011年3月21日月曜日
自衛隊
「自らを守る」という意味で名付けられている「自衛隊」。自衛隊の存在に関して、今まで多くの議論がなされてきました。戦後軍隊は持たないとした日本でも、自衛隊の存在は諸外国では「軍隊」と見なされてきています。
海外派遣にも「人道目的」という冠(かんむり)をつけないといけない現状。実際には軍隊組織であっても「非戦」を憲法で明記する日本では、あくまで「自衛隊」という名称が必要です。
今回の大災害では、この「自衛隊」の名称が本来の目的で最大限発揮されていると思います。日本の国民を守る、助ける、何にも代え難い大きな活動が展開されています。
現役自衛隊員10万人に加え、予備自衛官(即応予備自衛官)が招集されるとのこと。このシステムが適用されるのが初めてだそうですから、その存在を今回初めて知った人も多いはず。私もその一人です。
被災者の一人である予備自衛官に辞令状(表現は正しいかどうか・・)を持って自衛隊の人がやってきた場面の取材がありました。大きく壊れた日本酒製造の工場の前で、その辞令を直立不動で受け取る若い男性。自衛官の車が立ち去る時には、敬礼をしていました。
「この時のために、僕は自衛官になったのだと思う。もし今回参加しなければ、一生後悔が残ると思う。」
そう言うこの男性の傍(かたわ)らで、「気をつけて行ってほしい、こちらは大丈夫だから」と言う彼のお母さん。生活のほとんど全てを失ったであろう、この男性のこの気持ち。
がれきの前に立つお二人の姿に、胸が熱くなりました。
防衛省・陸上自衛隊|予備自衛官制度
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